11月2日(木)
今日発売の『Number』509号を読んでいてビックリ。フリーダイビングのワールドカップがあるという。フリーダイビングとは、いわゆる素潜りのことで、人間の生身の身体でどこまで潜れるか、水に挑むスポーツ。ジャック・マイヨールやエンゾ・マイヨルカなんていう人が有名なんじゃないだろうか。
さて、このフリーダイビングのワールドカップには、2種の種目があるらしく、ひとつはその潜れる深さを対象にしたコンスタント・ウェイト。もうひとつはどれだけ長く水中にいられるか、ようは息をどれだけ止めていられるかを競うスタティックというのがあるらしい。
僕が、何にビックリしたかというと、この息を止める方の記録である。なんと優勝者の記録が7分!!!信じられますか?7分間も息をしないで人間が生きていられるなんて、とても想像がつかない。でも記事にはしっかり7分と書いてある。うーん。
ものは試し。
もしかすると僕が世界一の可能性があるし、人間、何に才能があるか試してみないとわからない。僕がワールドカップチャンピオンなんてすごいことになるかもしれない。
早速、風呂場に防水のGショックを持ち込む。浴槽に満々と溜めた湯の中に、大きくそして深く息を吸い込み、小さな風呂釜に体をスライドさせるように沈める。ストップウォッチスタート。記事には「無我の境地」になることが長時間潜る秘訣と書いてあったのを思い出す。
「無我、無我、無我」念仏のようにそのことを考える。
「ムガ、ムガ、ムガ」が「ムボッ、ムボッ」という空気を吐き出す音になるのには、そうは時間が、かからなかった。我慢しようと思ってももう止まらない。苦しい…。息を止めているのだから苦しいに決まっている。必死に抵抗するが、苦しさは増すばかり。
ワールドカップチャンピオンへの道は遠い。
杉江由次の記録。47秒。