12月7日(木)
千葉方面を営業。
ご無沙汰の訪問、新松戸のS書店、T店長とお話。
「ほんと欲しい本が手に入らないよねぇ。いつまで経ってもこの業界は変わらないや。」とあきらめ顔で話す。S書店さんは新松戸駅前の路面店。1フロアでなかなかの広さだが、やっぱり仕入に苦労している。
書店さんの話す問題点は、実は『本の雑誌』が創刊された25年前とほとんど変わらない。
この間から、僕は『本の雑誌』のバックナンバーを読み直しているが、書店さんのため息の質は一緒。本が入らない、入荷が遅いなどなど。取次店さんも出版社も努力はしているとはいうものの、目に見える変化はほとんどない。それよりもこの不況で各書籍、雑誌の刷り部数が落ちているため、一段とひどくなっているのかもしれない。
この欄を読んでいる方々が想像する大型書店と思われる書店さんでも、やはり思い通りに本が手にはいるわけではない。例え注文分が入荷したとしても、減数、調整出荷なんていうのは当たり前。うーん、どうしたらいいんだろう…。
S書店さんは、数年前から、新刊を追うことに限界を感じ、バーゲン本に力を入れている。特設としてのフェア展開ではなく、常設棚を10本ほど設置。2ヶ月に1度くらい新たなバーゲン本を仕入れているようだ。
T店長に話を聞いてみると、バーゲン本の売れ方というのは、通常の書籍とだいぶ違う傾向がでるらしい。小説やエッセイなんてものは弱く、料理や絵本、美術書や趣味の本が売れるとのこと。「書道や陶芸の高額本が売れていくんだよね、ビックリしちゃうよ。」とのことで、新本との違いを考え、ラインナップを決めるのが難しいそうだ。
ここでひとつの疑問。
新本では売れず、バーゲン本なら売れる。これってもしかすると、出版社の定価付けに問題があるということなのか?もちろん刷り部数や原価計算はあるけれど、読者が「この値段なら買う」といものを意識していないということになるのか…。バーゲン本に放出されるということは、過在庫ということだよなあ。それならもっと売れる値段にして……。
いや…、ちょっと待てよ、読者というのは安ければ安いほど良いんだよな…。うーん。
今さらながら根本的なことに蹴躓いてしまった営業マン。たまには頭を使おう…。