WEB本の雑誌

1月9日(金)

 朝会社に着くと、事務の浜田が「大変、大変」と叫んでいた。こいつは、いつも何でもないことで「大変、大変」と騒ぐどうしようもない奴なのだが、今日は叫びながら雑誌を掲げているではないか。その雑誌が『日経WOMAN』だったので、こちとら『日経』も『WOMAN』も関係ないやと一切無視していたところ「あとで見たいっていっても見せませんよ」と脅される。

 「ここだけ」とか「今だけ」に非常に弱い僕としては、さすがにその言葉を無視することは出来ない。あわてて覗きこんだところ「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2004」「1位 唐木幸子」の文字。

 へ? 「唐木幸子」って『本の雑誌』で「かーさんが行く!」の連載やこのHPで新刊採点員をしていただいていた唐木さん?

 浜田と一緒になって騒いでいると浜本や松村も集まってきて「間違いない、あの唐木さんだ」と大興奮。「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー」というのが、果たしてどういう賞なのか? あるいはその受賞理由である「遺伝子分析用DNAコンピュータの開発」というのが何なのか? 社内の誰一人として理解していないけれど、とにもかくにも、おめでとうございます。

 すると浜本が「お前ら知らないかもしれないけど、唐木さんはヒューマン・ドキュメンタリー大賞か何かを取ってテレビ化されたこともあるんだぞ」と言いだすではないか。あわててネットで検索すると第19回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞のカネボウスペシャル優秀賞「小さな小さなあなたを産んで」が挙がってきた。

 今度はそのページを読んでいて、ビックリ! この話、僕は間違いなくテレビで見ていて、大泣きしたぞ。うん? そういえば、確かそのとき番組の最後に原作者(唐木さん?)がインタビューを受けていて、その原作者の背後の本棚が映り、そういうシーンでついつい本棚を凝視しちゃうのは職業病だと思うのだが、そこに椎名の著作が並んでいたのだ。それを見て僕は確か会社で騒いだ記憶がある。なんだかすべてのパズルがくっつき思わず失禁しそうになってしまった。

 ああ、あれが唐木さんだったのか…。
 唐木さんとはこのHPが出来たときのパーティで顔を会わせているのに、何で今さら気づくんだ。それにしてもなぜ浜田は『日経WOMAN』を買ったのだろうか。