WEB本の雑誌

1月23日(金)

 とある飲み会に参加したところ、ベテランの出版営業マンが話されていた言葉が胸に響く。

「20年以上この業界にいるが、こんなに若い作家が現れ、活気づいているのは経験したことがない。」

 僕自身も本の雑誌社に入り、文芸書という枠の端っこの方に籍を置くようになって7年経つが、、ここ1、2年で大きく変わってきたと思う。

 数年前、書店員さんとともに平台に載っている新刊の作家の年齢を確認したことがあった。そのときほとんどが50代、60代のベテラン作家だったのに驚き、これじゃマズイんじゃないかと不安に陥ったことがあった。

 ところが、その後、どの辺が転機だったのか現在考え中であるけれど、文芸書の平台が一気に世代交代し、20代あるいは30代の作家、いや年齢で区切るのは難しいか。とにかく新人や2、3作の著作の作家が平台の良い場所に置かれ出す。

 これは非常に良い傾向だと思うけれど、ちょっと心配なこともある。

 それらの書き手の売れ方が、なんだかCDの売れ方に似ているような気がするのだ。それは何と説明したら良いのかわからないのだが、うーん、「蓄積のない」売れ方といえばいいのか…。とにかく話題になった作品だけ売れ、その作家自体につくファンというのが少ない印象だ。

 じわじわと初版部数を伸ばすなんてことはなく、話題作だけは売れるが、その次の作品や、前の作品はどーんと落ち込む。あるいは、いつだか書いたように、富士山型から東京タワー型の一極集中な売れ方。

 うつろいやすい世代をターゲットにすると、こういう傾向が出るのだろうか? それとも全世代的にそういう傾向があるのだろうか?

 ううう…。
 あまりにテーマがデカ過ぎてこんなバカ営業マンにはまとめようがなくなってしまった。

 とにかくその僕が似てきたと感じているCDは、その勢いを落とし、不況に喘いでいるという。原因はいろいろあげられているが、それらの原因のなかに、今後の出版業にとって大事なヒントが隠れているのではないか。