2月2日(月)
今年になって唐突に二人の作家にハマった。
ひとりは池上永一さんで、何気なく最新作の『ぼくのキャノン』(文藝春秋)を読んでぶっ飛んだ。ファンタジーというか、コミカルというか、しかし笑っているうちに、強い芯にぶち当たる。どこか宮崎駿アニメに似たような世界観。
そんな話を社内で叫んでいたら、奥から単行本編集の金子が顔を出す。そういえば、金子が池上永一さんのファンなのを思い出す。おい、ちょっと待て! 今まで一度も読書の趣味のあったことのない金子と同じものを好きになってしまったのか…。ああ、僕もついにひねくれ者の仲間入りか。
しかししかし。どうも金子も純度100%のひねくれ者というわけでなく、話せば良い奴なんじゃないか? ということに気づく。とにかく二人で池上さんについて語り合う。
金子曰く「池上さんは中場さんに通じるところがあるな。思いきり笑わせておいて、核心をつく。登場人物もオバァがおかんでさ。もしかしたら、岸和田と沖縄が似ているのかもしれない」なんだかわからないけど、何となく納得もしてしまう。いやー、とにかく今後も池上さんについて「だけ」は話し合っていけそうでうれしい。
そしてもうひとりの作家は、以前から気になっていたのだがなかなか読む機会がなかった樋口明雄さんだ。
先日何気なく文庫の平台を眺めていたら『狼は瞑らない』(角川春樹事務所)が文庫化されているではないか。よし、挑戦だぁと読み出したところ、興奮のまま徹夜一気読み。山岳冒険小説になるのだが、その面白さは同じ雪山を舞台にした『ホワイトアウト』や『神々の山嶺』を越えるのではないか。
こちらについても誰か話し相手がいないかと探っていたところ、ひょんなことから我が尊敬する書店員のひとりL書店のYさんが愛読していることを知る。
うう、早くYさんのところに行って樋口作品について語り合いたい。