WEB本の雑誌

4月12日(月)

 ついに『本屋大賞』が発表、そして搬入となった。

 今まで、そう去年の今頃から打ち合わせをはじめ、組織を作り、方法を考え、投票を募り、それに多くの書店員さんが投票してくれ、ついにここにひとつの結果が出たのである。うれしい。とにかくうれしい。

 出来上がったばかりの『増刊 本屋大賞2004』を眺めていると自然に涙がこぼれ落ちそうになってしまうが、本屋大賞の成果が問われるのはここからであることを思いだし、ぐっとこらえる。

 そう本屋大賞の目標は、大賞である『博士が愛した数式』小川洋子著(新潮社)や上位10作はもちろん書店員さんが投票してくれたすべての本が、この企画から売れていき、少しでも本が読まれるように、そして売れるようにすることなのだ本屋さんに活気が戻るようにすることなのである。

 だから、本屋大賞の結果は本日発表になったとしても、本屋大賞という企画の結果が出るのはまだまだ先のことなのである。泣いている場合でない。

 それに今週木曜日15日には発表会と贈賞式を行わなければならず、今夜も実行委員で集まり、そのリハーサル。うーん、ほんとにほんとに何か新しいことをするっていうのは大変だ。

 すでに止せば良かったなんて言ってられる場合でないし、トコトン勝負しなけりゃならないわけで、アチョー!