8月4日(水)
天候といえば雨が敵と考えていたけれど、度を越した暑さはもっと強敵だと思い知る。7月の書店さんの売上がかなりよろしくなかったようで、いやはやせっかく回復傾向に水を差された感じである。しかしチビ会社の営業マンには景気回復なんてまったく実感がないし、たぶん出版業界はこういう影響が最後の最後にでる業種なので、まだまだこの苦しい時期が続くのではなかろうか。
そんな話を書店さんでしていると、「いやいや8月ももうあきらめているんだよね」と下を向かれてしまった・理由を尋ねたところ「オリンピック!」と一言。確かにそうだ。これからは本どころでなく、テレビにかじりついて、今日はサッカー明日は柔道と大騒ぎな人が増えるのだろう。ああ、生活必需品を作っている会社がうらやましい。
しかししかし嘆いているのは8月までで、9月に入れば『ハリーポッター 不死鳥の騎士団』(静山社)が発売となり、その1週間後には村上春樹様の書き下ろし『アフターダーク』(講談社)がドーンと店頭に並ぶのだ。またまたどこかでタワーが築かれるのか? おまけのその2日後あたりに小社9月の新刊『翻訳文学ブックカフェ』が発売となり、できれば『アフターダーク』の大山の隣に積んで頂こうなんてセコイことを考えていたりする。
『ハリーポッター 不死鳥の騎士団』の初版部数が290万セットというから驚きだ。他人の懐をすぐ計算してしまうのはこのチビバカ営業マンの悪い癖なのだが、4200円×290万セットをポチポチ電卓で叩いてみたところ、ありゃりゃ僕の電卓ではエラーが出てしまったではないか…。えーっと12180000000って、おいおい121億8千万円!!! 先日発表になった書籍の上半期の売上が、4987億円だったというから、それと比較すると、たった1点書籍で2%になるのか。ああ、すごい。他人事だけど…。
しかししかし。他人事と言い切れない部分もあって、結局この金額の8掛分くらいお金が数ヶ月後には書店さんから取次店さんへ流れ、そして出版社に入るわけなのだが(全額払うわけではないだろうけど)、それまで本当にそれだけ売上が上がっていればいいけれど、そうでなかった場合はどうなるのか? そう、どーんと返品の山が出来るのだ。いやはや秋が恐ろしい。いやもう始まっているか…。