WEB本の雑誌

9月27日(月)


 朝イチでかかってきた電話は、横浜のY書店Kさんからの『翻訳文学ブックカフェ』の追加注文だった。その電話の声だけでKさんだと自信が持てず、普通に注文を受け、最後の最後に「営業部の杉江がお受けしました」と答えたところ、Kさんも僕だとわかってなかった様子で「あれ? 杉江さんだったんですか? 何かよそゆきの声でわかりませんでした」と笑われてしまった。

 いやはや僕の声はよそゆきの声だったのではなく、ただ単に前日のガンバ戦で声を張り上げ過ぎてしまい声が出なかっただけのことです。

 そのKさんとは『夜のピクニック』恩田陸著(新潮社)のことで盛り上がる。前日の朝日新聞書評欄に池上冬樹さんの素晴らしい書評が掲載され、日曜日だけでかなり部数が売れたとのこと。元々Kさんの大推薦本だったのでとってもうれしそう。いやはや良い書評は、やっぱり読者の心を動かすのだなとこちらも朝から良い気分に浸る。

 雨の中、京王線の営業。

 聖蹟桜ヶ丘は、なぜかこの秋、書店紛争の勃発地点で、元々あるくまざわ書店さんを挟む形で、あおい書店さんとときわ書房さんが出店されるそうなのだ。ただしその2店の出店場所が元々書店さんのあった場所で(って本日が黒田書店さんの閉店日だったようで、何気なく覗いたところ棚の本を箱詰めしているところに遭遇してしまう。思わずしばし呆然と立ちつくし、泣きそうになってしまった)このような看板を変える形の閉店と出店が起こるカラクリが、僕にはよくわからない。もちろん看板が違えば、お店の方針も違うし、もしかしたら条件も違うのかもしれないが、うーん、本当に不思議だ。

 その後は、府中、調布と営業し、何だかなかなか担当者に会えない日だったので、流れを変えるために前々から訪問しようと考えていた書店さんを初訪問。ここでも結局担当者さんが会議中でお会いできなかったのだが、棚に意志を感じるお店で、いやはや今後が楽しみ。


 会社に戻って、HPを開けると「荒なみ編集部日誌」が必死に更新されているではないか。何だか荒木の文章は僕と違ってとっても頭が良さそうで、ショックを受ける。そしてそのことを会社のみんなに伝えたところ、編集補助の石山と助っ人のあかえ~が「そんなことないですよ!」と妙に真顔で反論してきたが、その真剣さが胸に刺さる。

 読者の皆様、この差は決して編集者と営業マンの差ではありません。
 ただ単に、わたくし杉江が、ガキの頃から両親に「勉強しろ」とまったく言われずに、その言葉通り、学校にも行かず遊び続けてしまったせいでありまして、個人の能力の問題であります。誤解なきようよろしくお願いします。