WEB本の雑誌

11月15日(月) 浦和レッズ ステージ優勝まで あと6日

 ずーっと不思議に思っているのだけれど、例えば書店さんの入り口近くの一番良い場所にドーンと本を並べて売られていることがある。いやそういうお店はどんどん増えているのだが、それでその本が「売れる」と「売れた、売れた」って話になるのだけれど、その際「売れた」と言える基準の部数というのがあるのだろうか?

 いや、当然その部数がお店によって違うのはわかっている。そうじゃなくて販売の真理として、どんなものだって良い場所に置けばそこそこ売れるということで、ではその「売った」「売れた」と言う際には、何と比較して売れたと言うことが出来るのか?ってことが不思議なのだ。

 うーん、何だかうまく書けないなあ。

 例えば同月同期間同じ場所で別々の本を売る(それは不可能だけれど)ことによって、こっちが売れたというのなら理解できるし、その単品書籍が売れたことによって、そのジャンル、あるいはお店の売り上げがアップしたなら評価することが出来ると思う。またその場所そのものの坪単価が出ていて、それを超えたのなら売れたといえるのだろう。

 しかしその辺の相対的な評価はなく、ただ『○○』を何部売ったという話が一人歩きすることが多く、最近そういう話を聞くと思わず懐疑的な気分になってしまうのだ。もしかしたら違う本を置い方がもっと売れたかもしれないし、あるいは10点同一の本を置くより、個別の本を置いた方が結果が良かったかもしれないと。

 そんな単品販売を一番喜んでいるのは実は出版社であろう。出版社から見ればお店全体の売上やジャンルの売上なんて関係なく、ただただ自社の商品が売れれば良いのだから、そうやって書店員さんをのせていく傾向が強くなっている気がする。あるいはその単品販売データを他店に見せ煽ることも可能であろう。

 そんな風潮に関して、あるベテラン書店員さんが言っていたのは「書店発、書店発なんて騒いでいるけど、そんな本はほとんどないよね。その多くが出版社本意、すなわち配本本意で売ってるってことだよ」とのことで、確かにそうのかもしれない。

 最近の文芸書の売り方は、ゲラを配り、良い反応のあったところに多く配本し、多く来たから大きく展開するって感じだろうか。それは悪いことではないだろうと思うけれど、ゲラが届くのはほんの一部の書店さんであって、その辺の不均衡は変わっていないのが残念だ。

 しかし、また別の書店員さんからは、こんな話を伺った。「結局、単品販売はわかりやすいし、管理が楽なんですよ、今なんか人が少ないから、ついそれでね…」。となると単品販売は、出版社、書店ともにおいしい販売形態なのであろうか? ではお客さんにとってはどうなんだろうか?

 うーん、やっぱりうまく書けないし、何が書きたかったのかもわからなくなってしまった。本来はこの辺で「とにかく」なんて言葉で無理矢理まとめたいのだけれど、今回は「とにかく」の後に続く文章が出てこない。ここは北上次郎を真似しよう。このテーマは宿題にさせてください。