12月2日(木)
大きな荷物が届き、何だ?何だ?とあわてて開封したところ、なんと『書店風雲録』の台湾版ではないか。いやービックリ! 出版してすぐ引き合いがあって了承したのは覚えていたのだが、まさか本当にこうやって本になるとは。そういえば数日前に浜本がどうなったか電話していたな。いやはやしかしカッコイイ本になっていて、うれしい限り。中身を確認すると当然漢字(?)だらけで、固有名詞以外読めやしない。でもでもうれしい。
というわけで早速ジュンク堂書店池袋店に向かい、著者の田口さんにお渡しする。すると田口さんも「これはすごい」と興奮気味に本を手に取り「家宝にします」と大喜び。自著が海を渡り、そして違う言葉で書かれ読まれる。まさに『翻訳文学ブックカフェ』の世界なのだが、目の前でそれが起こるとは。いやはや本当にうれしい。
「弟子にしてくれって台湾の書店員さんが来たりして」とか「ジュンク堂が台湾にお店を出したら田口さんが店長ですね」なんて軽口を叩きつつ、大いに盛り上がる。
その盛り上がりのなか、何気なく文芸書の平台を見ると、『アマゾニア』粕谷知世著(中央公論新社)に手書きのPOPが立っているではないか!! この『アマゾニア』、僕が今一番気に入っている本なのだが、身近に読んでいる人がいなくて、感想を話すこともできず、悶々としていたところなのだ。
興奮して誰が書かれたんですか?と問うと、目の前にいるKさんで「面白いですよね」とこちらはこちらで盛り上がる。Kさんから「なかなか売れないんですけど、でもわたしはこれを本屋大賞で推薦します」との力強い言葉をいただく。
うー、ピアノは弾けなくてもいいから、僕はしっかり本を推薦できる頭と言葉が欲しい。それができればこの場でこの『アマゾニア』の面白さをバリバリ書くのだけれど、いやはや能力不足で何も書けず、是非店頭で手にとって見て下さいとしか言えないのがツライ。
その後も順調に営業を続け、何だか嬉しいことの多い日だなと思いつつ会社に戻ったが、1本の電話で地獄に堕ちる。
大好きな書店員さん、銀座A書店のOさんが間もなく退職されてしまうというのだ。Oさんには公私ともにお世話になっていて、思わず電話口で「嫌だーーーーー」と叫びたいほどのショック。今は、まだ、この気持ちを言葉にできない。