WEB本の雑誌

12月27日(月)


 期待させるだけさせて、最後にはホテルの前で頬を叩きさっと帰ってしまう性悪女。まさに我が浦和レッズの04年はそんな感じで、昨日の天皇杯準決勝敗北ををもってシーズンが終了し、何だか思い切り気が抜けてしまった。

 ため息ばかりついていたら、赤子を抱えた妻に「それでも期待できるようになっただけ良いじゃない」と慰められたが、期待できるようになればなるほど、その期待は脹らむわけで、それが壊れたときのショックは今までの以上に大きいのだ、と呟きつつ、その手でボタンを押し操作している「Jリーグ ウイニングイレブン8 ~Asia Championship~ 」は会社から出たお祝い金をくすねて買ったゲームであり、しかもここで操作している浦和レッズも最後の最後で負け、優勝を逃しやがった。ああ…。

 しかしどんなに落ちこんでいても、妻の手に抱えられている息子を見ればすーっと心が楽になるってものだ。生まれてくれた喜びに変わるものは、この世にないのではないか。いまだ息子の顔を見る度に涙が溢れてくる。

 この息子がいつか浦和レッズのユニフォームを着て、ピッチに立つことがなかろうか? こればっかりはトンビが鷹を生む可能性もあるから、ないとも言えないし、あるともいえない。そして僕はこの息子から「信じる」ことを強く教わったので、息子の可能性を信じてみたいと思っている。

 ついつい思い描いてしまう夢物語であるけれど、とにかくその第一歩としてサッカーボールをプレゼント。妻からはサッカーを強要しないようと怒られるが、いいじゃねぇか、自分の息子に強要したって…。

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 本日をもって04年の仕事収め(いちおう)。
 みなさま、1年間ありがとうございました。
 たぶん来年も続けますのでよろしくお願いします。