WEB本の雑誌

1月24日(水)

 椎名誠写真展『ONCE UPON A TIME』(http://www.webdoku.jp/event/shiina2007.html)が始まり大わらわ。会場設営からトークショーの入場整理、そして会場での写真集販売の売り子として、日常業務とは別の仕事が、土曜も日曜も関係なく押し寄せる。

 しかし日常はほとんど役に立たないサッカーバカ営業マンなのだが、なぜか生来のお祭り好きというか、攻められれば攻められるほどアドレナリンが噴出してしまう超M気体質のせいか、こういった有事になると俄然やる気が湧いてくる。職人さんに混じって鉄骨を組み上げ、入場整理では大声を張り上げる。それを見ていた椎名さんを始め、椎名組の面々、あるいは助っ人の松ちゃんにまで「杉江さんカッコイイっす」とほめられてしまったが、もしかして仕事を選びを間違えたのかも、なんて。

 基本的に僕は遅番で会期中16時~20時まで売り子として会場にいるので、営業は直行で15時程度に切り上げざる得ない。何だか消化不良な日々が続くが仕方なし。『ONCE UPON A TIME』を売ることに専念しよう。

 そして会場に座っていると非常に本が読めて、これはこれで幸せだ。

 『獣の奏者』上橋菜穂子著(講談社)は、もし児童書の括りで大人の目に触れられないまま過ぎてしまってはあまりに勿体ない小説で、ファンタジー小説をロクに読んできていない僕なので他と比較ができないのが残念だが、取次店N社のFさんや大森望さんが「ページをめくりだしたら止まらない」と言うのがよく分かる面白さ。僕自身も上下巻一気読みで王獣や闘蛇のいる世界にドップリ浸かってしまったほど。

 また、おそらく自分はこの作家の作品を好きになるだろうと思っていながら、今までなぜか未読だった熊谷達也を読み出す。『漂白の牙』(集英社文庫)。そしてなぜ今まで読んでいなかったのだと激しく後悔することになった。

 というわけで、写真展売り子のため、しばらく日記の更新が滞ると思います。