WEB本の雑誌

3月28日(水)

 毎日毎日コンスタントに営業をしようと心がけているのだが、どうしてもムラが出てしまう。特に前日猛烈に営業した翌日はダウン傾向が強く、フラフラと電車を乗り換えつつもイマイチ気が入らない。これでは前日の頑張りがムダになってしまうではないかと反省しつつ、それでもやっぱり足が重い。

 そんな僕の出来なさ加減を心配して、S出版のヤタ公が書店さんとの飲み会に声をかけてくれる。お相手は、僕の尊敬する書店員さんのひとり、蒲田Y書店のTさんだったから、大喜びで参加。ヤタ公ありがとう。

 というわけでTさんと同僚のSさんと酒。

 お二人の何気ない会話のなかにヒントがたくさん隠されていて、酔った頭に必死でメモ。

「本が入ってきたら、まずどこで売れるか考える。新書だって、新書売り場だけでなく、これならあの棚、この棚って展開をね。」

 それは当然出版社の営業や編集が持たなければならない感覚だと思うのだが、営業マンに「誰が買うの?」なんて聞いても、なかなか明確な答えが返ってこないとか。そのお店の立地、もしビジネス街なら近くにどんな企業があるか、また季節などをしっかり念頭において営業してほしいということだろう。

 しかしこのTさんやSさんのように売り場で必死に考えながら作業されている書店員さんにかなうほどの知識が僕にあるだろうか。それこそ「新刊案内だけあればいいんだよ。来なくてね」なんて言われてしまうのではないか。うーん、やっぱり頑張らないと。