WEB本の雑誌

5月7日(月)

 何度も書いているような気がするが、若者が今後このような間違いを起こさないよう何度も書く。

 10年前の採用面接の際、丸顔の鼻の脇にほくろのある発行人と呼ばれる人が早口で緊張している僕に向かって言った。

「うちの会社はね、威張ることはないんだけど、給料がとっても安いのね。でもね休みはドーンとあげますから。年末年始とかゴールデンウィークとか1週間くらい休めるからね」

 確かにそれは事実で、今年も4月28日から5月6日まで書店さんには顔を向けられないほど休みをいただいた。ありがたいことです。

 しかししかしである。ほくろのある発行人は大切なことを隠していたのだ。確かに年末年始とゴールデンウィークはそれぞれ1週間ほど休めるが、なんとこの会社には夏期休暇も有休休暇もなかったのである。これでは休みが多いとはいえないのではないか。しかし僕が入社したのは、10月の半ばで夏休みがないと気づきのが半年以上過ぎてから。今さら辞めますともいえず、今にいたっているのだ。

 若者よ、人の話は良く聞こう。そして言わないことはしつこく問いただそう。

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 9日間も休むとどうなるか?
 まるで昨年の我が娘のように登社拒否になってしまった。布団から出るのがつらい。スーツを着たくない。家を出たくない。しかし大人も子供もそうはいかない。

 気持ちを奮い起こし着替えをし、久しぶりにヒゲを剃り、重い足取りで自転車を漕ぐ。こんなんじゃとても営業なんかできやしないと、モチベーションをあげるため電車のなかで『オシムの言葉』木村元彦著(集英社)を再読。1時間後、やる気バッチリになって呟く。「廻って廻って廻れ! 廻りすぎて死ぬことはない!」(本当は、走って走って走れ! 走りすぎて死ぬことはない!)

 営業は清澄白河の愛すべき町の本屋さん、りんご屋を訪問。店長のHさんの「自分が買いたくなるような本屋を目指している」という言葉が胸に沁みる。その後は東西線を営業し、直帰。

 モチベーションは『オシムの言葉』であがったのだが、体力が保たなかった。こりゃ本当に走らないとダメか。