5月24日(木)
昨日は直帰して、埼玉スタジアムへ。いかにも仕事のフリをして会社に直帰の連絡を入れたのだが、事務の浜田はなぜか浦和レッズ系のホームページを確認しており「すごいですね〜、今日は家庭も仕事も捨ててスタジアムへですって、さっそく捨てましたか、仕事?」なんてバレバレだった。人間GPSか? 恐ろしい。
試合は埼玉スタジアム恒例になりつつある引き分けに終わるが、とりあえずAFCチャンピオンズリーグのグループリーグを突破し、決勝トーナメントに進出!
その記念すべき試合にアジアどころかJリーグで勝てない頃に一緒に観戦していた相棒とおるを無理矢理誘う。こいつは8年前の大阪転勤以来、生観戦から足を洗い、今じゃ正しい家庭人に成り下がってしまったのだが、やっぱり今宵はこいつと観たい。あの頃、お前は試合終了の笛を待たずに「もう我慢できねーっちよ」と叫んで、何度も途中退席していたよな。それが今じゃアジアだぜ。うれしいな。ついでにお前もレッズサポに帰って来いよと腕を引っ張るが、我が家以上に妻が恐ろしいようで、ザリガニのように後退し、去っていってしまった。
通勤読書は『マネー・ボール』マイケル・ルイス著(ランダムハウス講談社文庫)。「おすすめ文庫王国2006年度版」で大矢博子さんがオススメしていて、いつか読もうと購入してあったのだが、ついに積ん読の山から本日解放となる。
それがそれが、オススメどおりの面白さ。貧乏球団のアスレチックスが、なぜ毎年のようにプレーオフに進出できるのか? それはGMのビリー・ビーン等の独特なデータ解析&解釈にあるのだが、いわゆる三冠王なので騒がれる打率や打点をまったく重要とせず、出塁率が最優先されるなんて、いやはや驚きだ。思わず出版業界にもビリー・ビーンみたいな人が現れないかなぁと夢想してしまった。いや違う。僕自身に第9章「トレードのからくり」で暗躍するビリー・ビーンくらいの交渉力があれば、今頃、本の雑誌社は浦和美園に自社ビルを建てていたことだろう。
営業は、田園都市線へ。
ここのところ10年の澱を洗い流したような気分で、東へ西へ営業を楽しんでやっているのだが、本日はそんななかでもとっても楽しい一日。
青葉台B書店さんでは、かつて別の書店で親しくさせていただいたSさんとよもやの再会を果たし、二子玉川のK書店さんではお母さんが定期購読者という書店員Iさんに出会え、そこから路線変更した自由ヶ丘では、Yさんが産休から復帰されているではないか。
僕は人見知りで、言いたいことがうまく言えない口下手だけど、でもやっぱり本と同じくらい人が好きだ。だからきっと今の仕事は天職だろう。誰に感謝したらいいのかわからないけど、とにかく誰かに感謝したい一日。そんなことを呟いていたら助っ人アルバイトの鉄平が寄ってきた。
「いいですよ、僕に感謝して」