WEB本の雑誌

5月23日(水)

 ページをめくろうとするはやる気持ちを必死に抑え、ゆっくり丹念に読み続けてきた『ミノタウロス』佐藤亜紀(講談社)を読了。間違いなく傑作だと思うのだけど、僕の知識や能力ではこの本の面白さを伝えることは到底不可能。どこかで素晴らしい書評があがることを願うばかり。そして僕のなかの『ミノタウロス』に対する気持ちをうまく言語化して欲しい。

 昨日の営業は小田急線へ。

 ところが新宿駅で京王線からJRの改札を通って小田急線に乗り換えようとSuicaをかざしたえバタンと閉まってしまう。まだ1000円以上チャージがあるはずだしと近くにいた駅員に文句をいうと「京王線との提携はしていないので通れません」というではないか。しかたなく一度京王線の出口から出て、小田急線の通常の改札から入る。非常に面倒くさいし、意味がわからない。

 そのときふっと今日はこのルートの営業を控えた方がいいかもと閃いたのだが、いや予定を組んでいるんだから、ずらすわけにはいかないと特別急行に乗り込んだのである。しかししかしその嫌な予感に従っておけば良かったと町田で深く後悔するのであった。何とほとんどの書店で担当者さんがお休みだったのだ。嗚呼。

 哀しみにくれつつ訪問した町田のY書店さんでは、『逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密』岡本正善著(青春出版社) がベストス3にランクインしていた。そういえば先日訪問した恵比寿店さんで仕掛け販売に成功し、チェーン各店で展開してみることになったと話されていたっけ。確かに打たれ弱い人が多い昨今、このタイトルは多くのお客さんの気を引くだろう。そしてこうやって別のお店で売れているのを見ると、これは今後、青春出版社の掘り起こしベストセラー『日本人のしきたり』飯倉晴武著に続くヒット作になるのかも。

 7年前の本がベストセラーになるってどんな気持ちなのかなぁ…と担当者さんにも会えない淋しいひとり営業は夢を見るのであった。