WEB本の雑誌

7月24日(火)

相変わらず書店さんを廻ると取次店日販の流通のシステムトラブルで大わらわ。各店日販の方が来ていて、謝ったり、必死に商品を手配されていた。

「こうなると売れてない棚と売れている棚がハッキリわかるよね」と補充が出来ず斜めに倒れている棚とまるで関係ない棚を指さし、とある書店員さんは苦笑いされていたが、とにもかくにも一日でも早い全面復旧を、書店さんも出版社も、なにより読者が待っている。

というか、先の見通しとかはどうでもいいから、今現在どういう状況なのかきちんと連絡してくれるとうれしい。そうすることによってこちらで現状出来ることに取り組めるではないか。特に今うちは『本を読む兄、読まぬ兄』が好調だっただけに、1冊でも売れるようできるかぎりどうにかしたいのだ。

まあしかしおそらくそれどころじゃないんだろうな。とりあえず出版業界の専門誌「新文化」(http://www.shinbunka.co.jp/)のニュースフラッシュを頼りに、現状認識。

しかし出版流通がこれほど脆弱なものだとは思ってもみなかった。それはシステムの問題というよりは、大きな書店さん以外1書店1取次という商習慣が、今回のような結果を招いたのであろう。

ふと気になって、家業である酒屋を継いだ子分のダボに電話してみる。

「またビール? 勘弁してよ。えっ? 違うの。何? うちが問屋とどう取引しているかって? あっ良かった。またビール無料で届けろっていうのかと思ったよ。えっとね、うちみたいな町の酒屋で、だいたい4,5軒の問屋と取引してるんだよね。例えばスーパードライとかモルツとかテレビでCMしているような商品はどこの問屋でも扱っているのね。でもそうじゃなくて小さな酒蔵とかワイナリーの酒は、それぞれ扱っている問屋が違うわけ。だからそういうもので欲しい商品があったらそこが取引している問屋とこっちも取引しなきゃいけないわけ。まあ酒蔵と直接取引することも最近は多いんだけど。あとさ、スーパードライとかも、それぞれの問屋で値引きがあったりすんだよね。何ケース頼んだらいくらひいてくれるとか。こっちもその辺を考えて今月はあの問屋からとか考えて発注しているよ。あと個別に値引きの交渉したり。1軒だけの問屋と取引? そんなの考えられないよ。なんかあったら大変じゃん。あっでもさ。酒類問屋も最近は大変で吸収合併が進んでるんだよね。だからそのうちそうなるのかなぁ。でも合併していくような大きな酒類問屋はうちみたいな町の酒屋は切り捨てていくから、やっぱり小さな問屋と取引していくことになるんだろうね。あっ関係ないけど、美味い梅酒入ったよ。今度持っていくよ。奥さんがいるときにね。だって奥さんしか金払ってくれないんだもん」

こういう他業種の話はとても勉強になる。

梅酒の金は一切払う気はないけれど……。