WEB本の雑誌

11月1日(木) 第5回本屋大賞スタート!

本日、第5回本屋大賞がスタート。
http://www.hontai.or.jp/

記念すべき第5回なので、翻訳部門やノンフィクション部門を作ろうと半年近く議論してきたのであるけれど、結局これ以上仕事が増えたら片手間の実行委員では、とても手に負えない。そうすると結果、多くの人に迷惑をかけることになるだろう、というわけで、例年通りの開催になってしまった。残念。ただし5周年記念特別企画として「この文庫を復刊せよ!」という投票を受け付けることにしました。

飲み会での話から始まった本屋大賞が、5年も続くなんて思っていなかったが、5年続いて気付いたのは、実行委員一同みんな年をとったということだ。あの頃、実行委員の面々は20代半ばから30歳くらいが中心だったのだが、それが5年経ち、何だか日常の仕事や生活にがんじがらめになりつつあり、月に一度集まるのも大変だ。しかし全員にとって我が子でもある本屋大賞のために今年も頑張りますのでよろしくお願いします。

ちなみに本屋大賞…。参加していただければわかると思いますが、とっても楽しいです。自分が読んできた一年間の読書の蓄積をここで吐き出し、それが全国の書店員を数で二次投票にまわり、そこではまた未読本を知ることにもなり、再度投票する。これから4ヶ月間の長丁場で、しかも二次投票は期間が短いので大変だと思いますが、それでも毎年参加していただいている書店員さんはすでにどれに投票しようか、あるいはこれから出る新刊、積み残している未読本などを前にワクワクされているのではなかろうか。って投票できない僕がとてもワクワクしているんだけど。

とにかくまだ参加したことのない書店員様、ぜひ参加してみてください!

ちなみに本屋大賞をやっていてとても嬉しかったことが今年あって、それは『床下仙人』原宏一(祥伝社文庫)のブレイクである。このブレイクのきっかけになるPOPを作られたのが町田のY書店のSさんなのだが、そのSさんが書かれている『天下り酒場』(祥伝社文庫) の文庫を読んだら、なんとSさんが『床下仙人』を知るきっかけになったのが『本屋大賞2007』に収録されている発掘部門の投票だというではないか。本屋大賞の投票から大賞作品以外のヒットを産む、というそういう関係こそが、実行委員が目指していたひとつのかたちなのだが、こうやって利用されていくのは本当にうれしい。

来年の4月8日。
明治記念館の舞台にどの作家さんが立つのか。それを決めるのは書店員のみなさんです!