5月16日(金)
今月の新刊『どうして僕はきょうも競馬場に』亀和田武の見本を持って、取次店廻り。
今になってこの本のキャッチコピーが思い浮かんだ。
『どうして僕はきょうも競馬場に』は「競馬版『孤独のグルメ』」なのである。
飯田橋の取次店さんを廻り終え、深夜+1に顔を出すと、そこへ白夜書房の藤脇さんがやってきた。以前も書いたことがあるけれど、一時期、僕にとって藤脇さんが書かれた『出版幻想論』や『出版現実論』(ともに太田出版)はバイブルだったのだ。お茶をしながら、現在の出版について諸々話を伺う。
午後、地方小出版流通センターのKさんを訪問すると、「杉江くん、ムチャクチャ面白い本が出たよ」と『中国低層放談録 インタビューどん底の世界』廖亦武著(中国書店)を見せていただく。
「1989年6月の天安門事件後、4年間の投獄生活。出獄後、簫を奏で自作詩を詠ずる大道芸を生活の糧としながら、中国の最底辺の人々を訪ね歩く聞き書きの旅へ!」
いやー面白そうではないか!! 給料が出たら買いに来ますので、取り置きしてもらった。ああ、早く読みたい。
夜はN出版社のNさんにお誘いをいただき、恵比寿にて、Y書店さん方々と飲み会。日頃お会いすることのないジャンル担当者の方と話ができ、とても有意義な飲み会だった。