« 前のページ | 次のページ »

8月5日(火)

 35度を越えるなか歩き回るだけでも大変なのに、豪雨の上に雷である。
「いったい俺は何をしているんだろう」とビショビショになりならが考える。いや考えている場合ではない。靴の中まで水が侵入してきているではないか。営業の前に雨宿りしなきゃ。

 夕方から町の書店さんの集合体「ネット21」の文庫会議に参加。
「なんかいつも同じような会議をやっているとだらけてくるから、杉江さんなんか売り場のこととか適当にしゃべって。ギャラはないけど」とムチャクチャな依頼をしてきたのは、「本屋プロレス」をした伊野尾書店の伊野尾さんなのであるが、もちろん当然断ろうと思った。人前で話すのは苦手だし、そもそも結構忙しいし、売り場のことなんてわからないし。

 でも、である。伊野尾さんのお店で僕は客注を出すことがあるのだが、そのときの客注短冊の依頼主のところに「杉江様(店長友人)」と書かれているのである。友人の頼みは、金貸してくれから、部屋貸してくれ、ツラ貸してくれまで、人生で一度も断ったことがない。ならば、これは引き受けざる得ない。というわけで、「ラリホー」を唱えつつ僕の好きな売り場について話したのである。

 家に着いたら娘と息子が耳を塞いだまま寝ていた。

« 前のページ | 次のページ »