8月26日(火)
- 『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』
- 山本 兼一
- 講談社
- 1,680円(税込)
- >> Amazon.co.jp
- >> HonyaClub.com
唐突に涼しくなったが、騙されないぞ。こんな簡単に猛暑が終わるわけがない、が久しぶりに上着を着て営業へ出かける。
水道橋の山下書店を訪問するが、O店長さんはお休み。巨人ファンがちらほらいる東京ドームを越えて、後楽園へ。丸の内線に乗って茗荷谷へ。現在注目の町の本屋さん、ブックス・アイへ。K店長さんとお話。
「新規店だからなかなか新刊は入ってこないけど、単価の高い文庫とかで頑張ってるよ」
ちくま文庫や講談社文芸文庫など、シブイ文庫にPOPがつけられているのだが、なかにはすでに30冊以上売れているものもあるとか。すごい。
御茶ノ水に移動し、丸善を訪問。文芸担当のYさんから「すごい面白かったよ〜」と『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』山本兼一(講談社)を薦められる。山本兼一の刀ものといえば我が父親生涯の1冊になった『いっしん虎徹』(文藝春秋)を思い出す。これは買わねばならぬが、給料日前で金がない。残念。文庫売り場でとんでもない本が、とんでもなく売れていた。やっぱりすごいな、文庫担当のYさん。
金がないなら行かなきゃいいのに、千駄木の往来堂を訪問し、棚を横目で見ながらO店長さんとお話。なんだか往来堂はO店長さん以外にも適材適所で人材が集まり、いちだんと面白くなっている印象を受ける。それでも「まだまだです」と謙遜するO店長さんであるけれど。
そういえば何もやることのない日曜の午後など。近くに往来堂のような本屋さんがあったらいいのに......といつも思うのだ。別に往来堂じゃなくてもいいんだけど、いろんなジャンルの普段気付かないような本がそっと棚にささっているような本屋さんが身近な場所にあったらいいんだけど。
千代田線で御茶ノ水へ戻り、飯田橋へ。久しぶりに兄貴分である深夜プラス1の浅沼さんとD出版社のKさんと酒。オリンピックの話題で盛り上がる。