9月10日(水)
夜、京王プラザで行われた新潮社の新刊ラインナップ発表会にお邪魔する。
僕が気になった新刊は、『ばかもの』絲山秋子(9月29日発売)、『天使の歩廊』中村弦(11月21日発売/第20回ファンタジーノベル大賞)、『建築家 安藤忠雄』安藤忠雄(10月24日発売)あたりか。
流れるままに新宿・犀門へ。
そこでとある出版社の編集者に、「編集とはなんぞや」や「カバーや帯の発想法」や「良文悪文の違いなど」かなりみっちり講義していただき勉強になったのであるが、最後にその編集者がこぼした言葉に腰が砕けてしまった。
「杉江さん、オレ、営業に異動願いだそうかと思って」
なんとこの一年自分で作った本がほとんど売れず、自信喪失というか、何が売れるのかまったく見当が付かなくなってしまったそうなのだ。まあ編集をすでに15年以上続けている人なので半分冗談だと思うけれど、おそらくこういう編集者は多いのではなかろうか。でも営業だって売れている本はわかっても売れる本はわからないと思うけど……。