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>川畑 詩子
川畑 詩子の<<書評>>
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赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹(著)
【東京創元社】
定価1785円(税込)
2006年12月
ISBN-9784488023935
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★★
女性たちの三代にわたる物語。大河に押し流されるように一気に読了した感。
ここには沢山の魅力的な人が出てくる。心優しく正直で自分を貫いた万葉。「出目金」ことみどり。彼女は昔、万葉をひどくいじめたが、節目節目で不思議な縁があって、今は親友。中年になった二人が山をさまよい、幼い頃に別れた肉親の名を叫ぶシーンが良い。
万葉の育ての母親は、善良でいつまでも若々しかった気だての良い女。万葉の姑タツも、大家の実力者として誰にも恐れながら、万葉はとても頼りにしていた。「おかあさぁんー!」と大声で呼ばわる所が印象的。そして、万葉の長女、毛毬。レディースの頭で後には漫画家になる戦いに明け暮れ、激しく短く生きた女。祖母や母の話す昔語りは、民話や神話的な雰囲気を帯びがちだが、語られなかった生々しい部分もあることを今更ながら感じさせる。同時に、日々の生活が積み重なって思い出となり、思い出がやがて伝説になる過程にも思いは及ぶ。
働く意味や家族の形も時代時代で移り変わっていくことを、この大河小説は教えてくれる。知らず知らずに自分も昭和の時代とは違う意識で今を生きているのだろう。
現代を生きる孫の瞳子は、自分には語るべき物語は無いという。上の世代と比べれば、たしかに自分の存在感を薄く思うのも無理ないが、そんな時代なのだ。そして瞳子もいつか伝説の時代を生きた人と認識されるのだ。
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僕たちは歩かない
古川 日出男(著)
【角川書店】
定価1260円(税込)
2006年12月
ISBN-9784048737357
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★
ファンタジー的な世界や、会話を再現したような句読点の多い文章がとても独創的。それにちょっと面食らって、はじめは置いてきぼりな気分になったが、再読したら、緊張感溢れる世界を素直に楽しめた。
雪の日の、寒くて静かで、閉じたような特別な感じがありありと描かれている。挿し絵も美しく、想像をかきたてる。
視界の隅にいつもと違うものを見たり、電車の動きがなんだか変だと感じたら、そこはもう一つの世界の入り口かもしれない。
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中庭の出来事
恩田 陸 (著)
【新潮社】
定価1785円(税込)
2006年11月
ISBN-9784103971078
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★
劇の中にまた劇があって、劇の外側のつもりでいたら、そこも劇。試みは挑戦的で面白いのだが、どうも仕掛けを楽しめず消化不良。めくるめく世界が展開されるかも、という期待感も薄かった。非常に些末なことなのだが、私的にはいかに劇の台詞とはいえ言葉遣いがフィットしないとアウトなのだ。
女優たちは問いかける。どう?この結末で満足?謎解きはこんな感じで満足?え?まだ納得しない?−どきり。はなから読み違えているのかも私。
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どれくらいの愛情
白石 一文(著)
【文藝春秋】
定価1800円(税込)
2006年11月
ISBN-9784163254609
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★
作者の言いたいことが、ばしばしと伝わってくる作品。そのため、主張や感覚と相容れないとしんどい。しんどかった……。行間までびっしりと書き込まれていて、大事な点は何度も繰り返してくれるし、しかも後書きも懇切丁寧で、読解の手引き付きといった体裁。
主人公は、ストレートに作家の代弁者に思える。だから、二十代後半の元保育士の女性が語っていても、なんだかそう思えない。周りの人物は悪い人か超越したような良い人で、物語の駒に見えるし。
主な舞台の福岡は、おいしいものも沢山ある魅力的な町に思えただけに、残念でした。
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階段途中のビッグ・ノイズ
越谷 オサム(著)
【幻冬舎】
定価1575円(税込)
2006年10月
ISBN-9784344012462
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>> 本やタウン
評価:★★★★
廃部寸前の軽音楽部。部室ももらえずに暗くて蒸し暑い階段で細々と練習を続ける彼らは「一発ドカンと」かますことができるのか。
まるっきり映画の「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」じゃん、とずっと思いながら、それでも四人の男の子たちから目が離せなかった。へなちょこな若者が、好きなことのためにがむしゃらに頑張る。これはもう、だめでしょう。反則です。少なくとも私的には……。ひとりぼっちと思っていた者に少しずつ仲間が集まってくる過程。バンドの楽しさに目覚めるところ。彼らの頑張りが周りの壁をすこしずつ溶かすところ。気が弱くて事なかれ主義だった子が、最後の砦を踏ん張って守り抜いて、一生懸命に自分の気持ちを語り出す時の感動。もう本当に定番中の定番だけど、やっぱり心躍らずにはいられないのだ。このパターンは、青春とノスタルジーのエキスだから強いのだ。
ひらながで表記された洋楽の歌詞がナイス。男子高校生のロック魂がほとばしる!って感じでした。
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均ちゃんの失踪
中島 京子(著)
【講談社】
定価1575円(税込)
2006年11月
ISBN-9784062136150
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>> 本やタウン
評価:★★★★
均(きん)ちゃんと3人の女たち。それぞれのキャラクターがしっかりあって、誰もお話の装置になっていない点が心地よい。三人の女たちは、年齢も立場も様々。回を追うごとにその内面が見えてきて、彼女たちが愛おしくなってきた。第1話では、派手で威勢の良い図々しいお姉さんにしか思えなかった30代後半女子にも、テンポがずれたような関西弁のおばさんにも、それぞれの事情や思いがあるのだ。そして、その寂しさや日常の味気なさとか感情のアップダウンが手にとれるように描かれていた。
一本気でプライドが先行しがちな若者の恋もあれば、淡いがスピーディーに進む中年男女の恋もある。また甘くて苦い不倫とその結末も丹念に描かれていて、淡々とした語りの中に、色んな人生が盛り込まれた、実は濃い口の作品でした。
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異人館
レジナルド・ヒル(著)
【早川書房】
定価1890円(税込)
2007年1月
ISBN-9784150017958
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★
オーストラリアとスペインという遠く離れた所に住む少年と少女から話は始まる。二人には一体どんな結びつきがあるのか興味を引っ張る。しかも少年には幽霊が見えて時折手足がひどく痛むという不思議な特徴もある。何のサインなのか?
しかし、この二人がなかなか出会わないのだ。十数年後にようやく出会うも、それはドライブインで居合わせた通りすがり同士という薄い出会い。これまでの話運びが運命の存在を強く感じさせるタッチだったのに、裏切られたようなこの現実。これがいいバランスになっている。それはこのままこのコンビのバランスとなっている。何しろ霊感があって司祭を一度は目指した世間知らずの男が相手にするのは、数学の世界に真理を見いだしている歯に衣をきせぬ行動的な女性なのだから。オカルトと現実のバランスがうまくとれながら、人と人との結びつきを温かく描いた作品。
イギリスの田舎町で起きた四十数年前の事件と、約四百年前の事件が村の閉鎖性を良く物語って、謎解きの部分も読み応えあり。
1960年代の、孤児のオーストラリア移住運動や、イギリスでのカソリックの弾圧など、不勉強で今まで知らなかった歴史にも触れることができて興味深かった。
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アララテのアプルビイ
マイクル・イネス(著)
【河出書房新社】
定価1995円(税込)
2006年12月
ISBN-9784309801025
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>> 本やタウン
評価:★★★
Uボートに攻撃された客船、ひっくり返った船内カフェに乗っての漂流、そしてのんきな漂流の果ての、のんきな殺人事件。書き割りっぽい南洋風景の元、白人たち−何しろ1941年発表の作品のせいか、白人黒人という記述がしばしば現れるのだ−の繰り広げるどたばたが、あっけらかんとして面白かった。訳者あとがきにもあるように、これはフィクションの世界にひたって楽しめば良いお話なのだろう。ちょっと坂田靖子さんの漫画を連想させる雰囲気だった。
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