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年下の指導員の健三と、もともと道場生だったのがいつの間にか存在感を強く持つようになった中年男の富永、そして藤堂の三人が「デキの悪い青春ドラマ」のごとく、熱くどぎつく立ち回る。ある時は手に汗を握り、ある時はあまりの唐突な行動に驚き、そのどれもがなんとも痛快で、ひゅっと感じる風がなんとも心地よい。 それにしても、藤堂のお人よしぶりにはもどかしいと言うか、頭が下がると言うか、どうも憎めない。一度わが家に呼んで、鍋でもつつきたい好青年。彼なら、美味しい手土産も期待できそうだ。
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