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深夜、寝静まった民家を狙い現金を盗み出す「ノビ師」と呼ばれる忍び込みのプロ、34歳の真壁修一が主人公。 彼には今は亡き双子の弟がおり、いつも心の中で彼との魂の会話を繰り返している。生きていた時のように、二人は頼り頼られ、そして時には兄弟げんかをする。かつてこの兄弟は同じ女性を好きになり…。
盗みに入る真壁の一挙一動に、ドギマギする。 「一、二で開け−三で入り−四、五で閉める。」 納得のいくまで何度も盗みのイメージトレーニングを繰り返す様子を見て、はは〜んとうなる。 しかしながら、ずっとずっと心根の優しい真壁にまっとうな人間になって欲しいと願いつつ読みすすめた。まさに真壁の母親状態。 『半落ち』同様、ラストにまたもや感涙。
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