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川畑 詩子の<<書評>>
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Self-Reference ENGINE
円城 塔(著)
【早川書房】
定価1680円(税込)
2007年5月
ISBN-9784152088215
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★
時間の暴走といわれても、巨大知性体による演算合戦といわれても、その様子、影響がイメージできない。実態を描かないのがミソなのか? 映画「マトリックス」のように、観念上での闘いが実戦によるドンパチになった途端興醒めしてしまうのだろうか。
とても示唆的、哲学的に見える。……蝶になり空中を舞う夢から醒めた後で、さて自分はいったい蝶になる夢を見た人間なのか、それとも現在こそ蝶が人間になった夢を見ている状態なのか分からなくなった荘子の話を連想したりもした。しかし、どうにも理解できず。
あーあ、とうとう「面白い・面白くない」ではなく「分からない」という物差しを使うようになってしまったのか、自分……。なんだか読後に敗北感を味わいました。
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正義のミカタ―I’m a loser
本多 孝好(著)
【双葉社】
定価1575円(税込)
2007年5月
ISBN-9784575235814
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★★
いじめられっ子が隠れた才能を見いだされて強くなって輝き出す話ね、という始めの予想は外れて、ストーリーは思いがけない方向に。
高校時代いじめにあっていた亮太。大学入学と同時に「正義の味方研究部」にスカウトされる。友だちや仲間もできて、なめられ続けた彼の人生が変わり始める。前半はトラブルを颯爽と解決する部員達の活躍がユーモラスに描かれるのだが、「間先輩」が登場してからトーンが変わっていく。間先輩は、周りの学生に比べて大人で、社会を冷静に眺め研究している。上に行くための方法を語るその声には引き込まれるものがある。そうそう今って格差社会で、ワーキングプアという現象があって、なんて相づちを打ちながら。彼が存在感を増していく所がエキサイティングだ。
間先輩の目指すところってどこなのだろう。上がるとそこには何があるのだろう。私は彼についていきたいとは思えなかった。でも亮太が彼に惹かれる気持ちがきちんと描かれていて、このお話に深みを与えている。ラストで亮太が自分の感覚に忠実になるところが私は好きだ。勝ち組負け組という言葉に違和感を覚える向きには共感が得られる作品と思う。
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生還者
保科 昌彦(著)
【新潮社】
定価1680円(税込)
2007年4月
ISBN-9784103044710
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★
整った作品だと思う。伏線はきちんとはられているし、どんでん返しも決まっている。だけど、なんだか怖くないのだ。犯行の動機がいまひとつ腑に落ちないし、かといって犯人の心理に凍るわけでもない。装丁が見事に重苦しさを表現していて、「奇跡の生還」自体に超自然的な意味を期待しすぎたせいか。
呪いとしか思えない様々な怪現象に追いつめられて、次第にヒステリックになっていく主人公の様子がみどころだった。疑心暗鬼になると周囲の言動がいちいち怪しく思える。そして本人は自分がおかしくなっていることに気がつかない。そんな心理が他人事と思えなかった。
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きみのためのバラ
池澤 夏樹(著)
【新潮社】
定価1365円(税込)
2007年4月
ISBN-9784103753063
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★
バリ、沖縄、パリ、ヘルシンキなど、どこか遠くを感じさせる土地を舞台にした短編集。全編透明感があって、泥臭くなくて説教めいてもいない。ここでは人びとがあくせくしたり、じたばたしていない。悲しみを秘めながらも感情はニュートラルに保たれている。
主人公たちが概ね名前を持たず容貌にも触れられていないせいか、顔が浮かんでこない。それに加えて舞台設定も洗練されているため、無機質でとっつきにくい雰囲気がある。それで結局私は作品の世界になじめなかったのだが、それでも静かに心がふれあう瞬間を美しく思えた。
つかの間すれ違っただけなのに、ずっと忘れられない人や光景。その瞬間が静かに鮮やかに描かれているのが際だっていた。
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みずうみ
いしい しんじ(著)
【河出書房新社】
定価1575円(税込)
2007年3月
ISBN-9784309018096
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★★
読みながら、水があふれるイメージが常に頭を離れなかった。全3章。それぞれの章は、明らかに共通のモチーフがあるのだが、つながりはとてもゆるいように感じる。そのゆるさが心地よく、しかもどこか不安な気持ちにさせる。心地よくて少し寂しい旋律を持った変奏曲のようで、何度も繰り返し読みたくなる作品だ。
風景を見るときのような感覚を、文章でもって再現しようとしたのかとも思う。「聞き手には最初からすべてが与えられ、そこに話の細部もあらかじめ含まれて」いるように聞こえる声や、それに似たエピソードも印象的だったので。しかし、この本については何かと解釈をつけたくなるのだが、気をつけないと。なにしろ「みずうみ」の村では、分かった風な口をきくと透明な体の老婆に口の端をつねられてしまうのだから。
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古本暮らし
荻原 魚雷(著)
【晶文社】
定価1785円(税込)
2007年5月
ISBN-9784794967107
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★
「現在、自分のことを不遇だとおもっている。また表面上、とても仲のいい付き合いをしているが、内心では相手の才能その他に嫉妬している友人がいる。そういう人におすすめの本がある。」(「眼中の人」より。)冒頭のこの数行にやられました。本の良き案内人に出会えて感謝感謝。
また、この人の本への思いと距離感も気持ちよいものです。思い切りよく本を手放して、必要とあらば同じ本を再び買うこともいとわない。そして「今でもほぼ毎日のように古本屋に行くのだが、情熱というより惰性といったかんじだ。」とさらりと言ってのける。本に携わる人がこう言うのは難しくないだろうか。気負いしそうなものを。本への愛、本から受けた影響の大きさを感じ取れるだけに、ほどよく距離を置く感じが好ましかったです。本との付き合い方がうまいのだと思う。
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囚人のジレンマ
リチャード パワーズ(著)
【みすず書房】
定価3360円(税込)
2007年5月
ISBN-9784622072966
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>> 本やタウン
評価:★★★★★
謎の病気を患った父親は頑固にも病院に行こうとしない。いつも家族に謎かけをしては、皮肉な笑みを浮かべている。そんな厄介者的な存在だった父親が、次第に愛すべき人に見えてきた。
父親が困難な生き方をするのは、何かに抗っているためなのは分かるのだが、何に対してどんな戦術で闘っていたのかは簡単に言えるものではない。
第二次世界大戦におけるアメリカの戦時体制や戦意高揚の手段は知らなかった事ばかりで、史実をベースにしながら想像を大いに盛り込まれたそれはとても興味深かった。そして、あの閃光で人生観が一変した人がアメリカにもいたことに驚きを感じた。しかし、戦うべき相手を「戦争」に単純化することもできない、そんな深さがこの話にある。88年に書いたと思えないほど、9.11以降の世界を暗示しているのだ。世界と個人の関係にまともに向き合った骨太な作品。
父親の問題に自分たちも向きあわざるを得ない家族の姿もよみごたえあり。離れられない家族というもののどうしようもなさと、深い結びつきが細やかに描かれています。
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20年後
オー・ヘンリー(著)
【理論社】
定価1260円(税込)
2007年4月
ISBN-9784652023716
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
評価:★★★★
今オー・ヘンリーを読むことになるとは、ちょっと想像できなかった。「最後の一葉」は感動するよりも、病人をもっとうまく励ます方法は無かったのかと悶々とした記憶が。そして、どうもその頃から自分は成長していないらしい。久し振りに、きちんとオチのある話を読んだ満足感はあるのだが。今ではなくもっと年取ってから読むと、また面白いかも。
シリーズを企画した人の意気込みに☆ひとつを。
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