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さすがに、ヒロイン・夕子ちゃん(14歳。利発でちょっと背伸び気味だが、根はとっても純粋な少女)にそのまま感情移入するのは、無駄に歳食ったおっさんには難儀で。むしろ、彼女の恋の相手であるキュウくんの視点で、恋に巻き込まれてました。
十いくつも年下のかわいい女の子に慕われて、悪い気する訳無いじゃん、とか、でも俺大人だしなー、と困惑したりとか、子供構ってる場合か俺。いろいろ大変なのに、とか、思いは千々に乱れて。でも、突き詰めていくと、夕子ちゃんがとても愛おしく感じられました。
いいなあ、はつ恋。俺もしてみたいです(おい)。
14歳の少女、夕子ちゃんが主人公。 彼女のはつ恋の相手は絵の先生。年齢は20代後半で、みんなからはキュウくんと呼ばれている。 「ひとりの人のいろいろなことを、こんなに好きになってしまって大丈夫なのだろうか」と夕子ちゃんはドギマギして、切ない気持ちでいっぱいになる。 二人でドライブに出かけたときのこと、サービスエリアでおにぎりを食べた。 「キュウくんの四角くて小さな爪のところにのりがちょっとくっついていて、きゅんとなった。」 はつ恋の心のありようがしみじみ伝わり、こちらもなんだかきゅんとなる。 キュウくんが「今、僕はほとんど幸せといってもいいような気持ちだ」というその瞬間。 それを聞いた夕子ちゃんの幸せ、その瞬間の尊さを一緒にかみしめる。
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