7月8日(水)「ねんころ」と「パエリア」

ツイッターをみていたら、吉野仁(@crimezanmai)が次のように書いていた。

 先月刊の早川海外もの。「ねんころ」もよかったが、「パエリア」にしびれた。

 この「ねんころ」と「パエリア」は、作者名なのか、書名なのか、それもわからないが、吉野仁が書いているのだから、SFではなく、ミステリーだろう。

 さあ、わかりますか。

 ちなみに、このツイッターは7月になってから書かれたものなので、ここで言う「先月」とは6月のことである。面白いのならぜひ読みたいが、書名がわからないのでは本の探しようがない。そこで考えてみた。

 正解はもう少しあとに書くが、しばらく考えてみてください。

 私、すぐにはわからないので、早川書房の小塚に「わかる?」とメッセージを送ったが、返事が来る前に「パエリア」が先にわかった。しかし「ねんころ」がわからず、これは小塚が教えてくれた。

 これ以上、引っ張る話でもないので、もう正解を書いてしまうが、「パエリア」とは、テイラー・アダムズ「パーキングエリア」(東野さやか訳/ハヤカワ文庫)である。

 私がわからなかった「ねんころ」は、エルザ・マルボ「念入りに殺された男」(加藤かおり訳/ハヤカワミステリ)である。

 しかし、私もフェアではないな。実は、吉野仁のツイッターにはヒントが書かれていた。正確には次のような一文だったのである。

 先月刊の早川海外もの。「ねんころ」もよかったが、「パエリア」にしびれた。アクションに餓えていたのか。

 この「アクション」のヒントで、ビビッときた。これがなければ、私もわからなかっただろう。

 いや、それだけの話なんですが。

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