本の雑誌2008年8月　油蝉ガムテープ号 - 今月の本の雑誌

取次搬入：2008年7月9日
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　本の雑誌８月号は先月に続いての特大号！　お待たせ上半期ベスト１の発表だ。2008年の６月までに出たエンターテインメントから独断直行でベスト10を選ぶエンターテインメント・ベスト10に、本誌が気になる人々がぐりぐりで推す極私的ベスト１、さらに読者が選ぶ珠玉の１冊まで、上半期の傑作大作面白本がずかんずかんと入り乱れる大特集。エンターテインメント・ベスト１に輝いたのはエンタメ・ノンフ元年の精神を継ぐ、面白哀しい青春記『○○だ○』！　さあ、面白本をもりもり読んで原油価格高騰に負けない納涼夏休みを過ごすのだ！

　新刊めったくたガイドは、三橋曉が曲者タルボットの白熱推理合戦に本格魂をメラメラ燃やせば、牧眞司は岸本佐知子の初アンソロジーをすごくヘンだよと大絶賛。大森望がオールタイムベスト級父子小説『ザ・ロード』に父親魂を鷲づかみされたかと思うと、宇田川拓也は帰ってきたキッド・ピストルズで酔いどれ書店員の心をほっこりひと休め。永江朗が坂東眞砂子『傀儡』の圧倒的迫力に呆然！すれば、東えりかは２人の好角家ががっぷり組んだ大相撲論に耳がダンボ。そして北上次郎は高校生スポーツ小説２連発に興奮して胸キュン！　還暦過ぎのおじさんの胸ときめかす小説とは何か。まずは読んでくれぃ！

　そして今月も特大号ならではの特別企画がてんこ盛り。まずは「くそったれ」で世界と対峙する芥川賞作家・絲山秋子がこれまでに読んだすべての本から究極の10冊を選ぶオールタイムベストテン！　オールタイム絲山賞受賞作ともいえるパンクな10冊が勢ぞろいだ。いざ、注目！　さらに柴口育子が、「50代向け」雑誌13誌を読み比べて、50代向けのワナと「から」の真相に迫れば、岡田ジャパンの現状を激しく憂うサッカー馬鹿３人組が、サッカー本オールタイムベストイレブンを突如、選考。さあ、このベストイレブンで日本サッカー本界の得点力不足は解消されるか。ワールドカップ最終予選前にチェックしておこう！　そして久々登場・浦部信義が「いろは地獄」のどつぼにはまれば、「世界の魔窟」からは日下三蔵自宅編で、第２回にして早くも抜けられない究極の魔窟地獄にはまりっぱなし。おまけに302号記念の海外読者アンケートもあって、まさに読み応えたっぷり（自画自賛）。２か月連続の特大号で、まったく申し訳ないが、よっしゃあ、とひと声かけて読んでくれぃ！

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