2018年3月 早春ふとん干し号 No.417
- 取次搬入:2018年2月7日
本屋さんが消えていくと嘆くのならば、自分が本屋さんになればいいのだ! というわけで、本の雑誌3月号の特集は「本屋さんになろう!」。本屋をやめて本屋になった店主から、新聞記者をやめて本屋になった店主、出版社の前社長が開店した本屋の店長までが教える本屋稼業の歓びと哀しみに、開店までのあれこれ、仕入れに流通のノウハウ、古本混在のメリットデメリットと、最近増え始めた独立系書店にぐぐいっと迫る26ページ。さあ、あなたも本屋さんになろう!
新刊めったくたガイドは♪akiraがリスベット再臨の『ミレニアム5』に胸を熱くすれば、江南亜美子は15人の作家が語る世界中の本屋の思い出に胸きゅん。大森望がウィアーvsイーガン新旧スター大激突を寿げば、若林踏は『少女を殺す100の方法』の緻密なロジックにうっとり。北村浩子が綿矢りさ『意識のリボン』であるあるがいっぱいなら、仲野徹は阪田寛夫の伝記『枕詞はサッちゃん』で父からオジサンへ。そして北上次郎は寺地はるなの異色家族小説が素晴らしい!と大絶賛。いやはや、うまいとおじさんをうならせた『架空の犬と嘘をつく猫』に注目だあ!
そして今月は池澤夏樹の10冊を池澤春菜が紹介。風を読み、星を見る者の視線で書かれた10冊とはなにか。128ページで確認しよう。さらに山本貴光がマルジナリアを広めにお願いすれば、着せ替えの手帖はなんと「服を買いに行く服がない!?」。堀井憲一郎が「芥川賞は何色がよく取っているか」を立証すれば、青山南は「18と22、どっちがユーモラス?」かを検証。坪内祐三も「8ミリフィルムはどこに行けば買えるのだろう?」と問いただす本の雑誌3月号はあなたの疑問にやさしく解答!? KADOKAWAの物量におののく戦慄の年度末号なのだ!
目次
3月の書店 那須ブックセンター/3月の本棚 相澤正夫
酔いどれ文学紀行/風になる口笛 太田和彦
新旧いろいろ面白本/霧と雨の中の島 椎名 誠
特集:本屋さんになろう!
僕が本屋をやめて本屋になった理由 砂川昌広
おじさん二人組+2、那須ブックセンターに行く!
駆け出し店長の開店記 小張 隆
新刊と古本のバランスがポイントだ! 小国貴司
「立ち読み文化」への異議 落合 博
対談/往来堂書店独立への道 笈入建志vs田中淳一郎
本屋さんになりたい〜なるには 鎌垣英人
あきらめる必要はない!!本をお店に並べるための方法 松井祐輔
本誌読者の熱望/この人に本屋をやってほしい!
一私小説書きの日乗/新起の章(十九) 西村賢太
黒い昼食会/KADOKAWAの物量に戦慄!
マルジナリアでつかまえて/広めにお願いします 山本貴光
着せ替えの手帖/服を買いに行く服がない!? 内澤旬子
サバイバルな書物/イノシシの死と『光の犬』 服部文祥
新刊めったくたガイド
リスベット再臨『ミレニアム』に胸が熱くなる! ♪akira
一五人の作家が語る世界中の本屋の思い出 江南亜美子
ウィアーvsイーガンの新旧スター大激突! 大森 望
『少女を殺す100の方法』のロジックに惹き込まれる! 若林 踏
「あるある」がいっぱいの綿矢りさ『意識のリボン』 北村浩子
父・阪田寛夫の伝記『枕詞はサッちゃん』 仲野 徹
寺地はるなの異色家族小説が素晴らしい! 北上次郎
三羽省吾入魂の“警察家族”小説登場! 宇田川拓也
女子力ぶいぶいのバレンタイン月間だ! 内田 剛
バックヤードの会話 島田潤一郎
ケン・リュウ編の最新現代中国SFアンソロジー 山岸真
男性作家がじっとりと描く母と息子 岡部 愛
古書なごみ堂を三段階で満喫! 小山力也
ショッピングセンターと図書館 鎌倉幸子
二つのアゲハ復刊を寿ぐ! 原カントくん
たのしい47都道府県正直観光案内〜茨城県・熊本県編 宮田珠己
ユーカリの木の蔭で/運命 北村 薫
坪内祐三の読書日記/8ミリフィルムはどこに行けば買えるのだろう? 坪内祐三
連続的SF話/SF映画の続編 鏡 明
南の話/18と22、どっちがユーモラス? 青山 南
そばですよ/そばの世界を突き破り、超然。憧憬を集めて独走中 平松洋子
日本SF戦後出版史/“007”日本上陸の巻 高橋良平
どこまでも続く部屋 円城 塔
「おら」と語る桃子さんの一生 徳永圭子
遠い憧れの珠 秋葉直哉
『宇宙戦争』パニックの分析 風野春樹
ホリイのゆるーく調査/芥川龍之介賞は何色がよく取っているのか 堀井憲一郎
歩く旅/運河にかかる橋 沢野ひとし
池澤夏樹の10冊/風を読み、星を見る者の視線 池澤春菜
掲載図書索引
続・棒パン日常/続・本の中の本 穂村 弘
三角窓口/12月号「今月の男前」がウレしかったのだ! 他
今月の男前 矢部潤子
今月書いた人
今月本の雑誌に遊びに来た人
後記