担当=杉江松恋

噛みしめるたびに驚きがある逸品〜東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』
2026年1月23日20:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

噛みしめるたびに驚きがある逸品〜東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』
 やわやわの外見にしっかりとした骨格が備わっている。  伊勢うどんだと思って口に入れたら中にバリカタの長浜ラーメンがあったようなもので、噛み...
井上真偽の正面からの謎解きを見よ!〜『ぎんなみ商店街の事件簿2 白雪姫と五枚の絵』
2026年1月14日12:18

【今週はこれを読め! ミステリー編】

井上真偽の正面からの謎解きを見よ!〜『ぎんなみ商店街の事件簿2 白雪姫と五枚の絵』
 連作短篇集という形式を十二分に活かした良作である。  とだけ書いて終わりにしたい気持ちになったのだが、それでは書評の用に足らないのでもう少...
『猿』は正調の京極夏彦作品である!
2026年1月9日14:10

【今週はこれを読め! ミステリー編】

『猿』は正調の京極夏彦作品である!
 ああもう、これはどうやって紹介すればいい本なんだろうか。  京極夏彦の新刊『猿』(KADOKAWA)を前に、私は途方に暮れている。  うっ...
円熟のシーラッハ短編集『午後』
2025年12月31日11:23

【今週はこれを読め! ミステリー編】

円熟のシーラッハ短編集『午後』
 もっとも好きなシーラッハかもしれない。  フェルディナント・フォン・シーラッハの新作『午後』(酒寄進一訳。東京創元社)が刊行された。  シ...
〈佐々木譲5.0〉の改変歴史小説三部作完結!『分裂蜂起』
2025年12月26日18:20

【今週はこれを読め! ミステリー編】

〈佐々木譲5.0〉の改変歴史小説三部作完結!『分裂蜂起』
 今、最も読まなければならないミステリー作家は佐々木譲である。  このことは声を大にして言いたい。  最新長篇『分裂蜂起』(集英社)が世に出...
エリー・グリフィス『小路の奥の死』を読み逃すな!
2025年12月22日17:35

【今週はこれを読め! ミステリー編】

エリー・グリフィス『小路の奥の死』を読み逃すな!
 今年の、これは読み逃してもらいたくないな、という一冊である。  エリー・グリフィスの長篇を読むと、こういう作品を求めているミステリー・ファ...
湊かなえの勝負作『暁星』を読め!
2025年12月11日11:29

【今週はこれを読め! ミステリー編】

湊かなえの勝負作『暁星』を読め!
 読み終えた瞬間、どうだ、という作家の声が聞こえた気がした。 『暁星』(双葉社)は、湊かなえの勝負作であると思う。  飛龍があしらわれた表紙...
犬塚理人『サンクチュアリ』の加速がすごい!
2025年11月28日19:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

犬塚理人『サンクチュアリ』の加速がすごい!
 喩えるなら、円運動のような小説だな、と。  犬塚理人『サンクチュアリ』(講談社)は、四話の連作形式で綴られる物語である。  主人公は検事の...
岩井圭也『真珠配列』の企みに唸る!
2025年11月23日21:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

岩井圭也『真珠配列』の企みに唸る!
 作者の企みが見えたとき、心地よい感慨が生まれた。  なるほど、そういうことなのか、と心の中で手を打つ。  ミステリーというのは全体像を最初...
新・競馬シリーズ第2弾『虎口』をお薦め!
2025年11月16日16:49

【今週はこれを読め! ミステリー編】

新・競馬シリーズ第2弾『虎口』をお薦め!
 どんな話でも爽やかな冒険小説にできるのである。  フェリックス・フランシスは競馬シリーズで知られるスリラー作家、故・ディック・フランシスの...