横丁カフェ
現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
●担当者●中目黒ブックセンター 佐藤亜希子
2015年3月12日更新
『怪奇文学大山脈Ⅱ』荒俣宏
一世一代というにはあまりにも公言しまくっているし、親しくさせていただいている方たちからすればなにを今さらと鼻で笑われかねない告白をすると、東京創元社が好きだ。この横丁カフェでも東京創元社作品をどこか... 記事を見る »
2015年2月12日更新
『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説』シャーン・エヴァンズ
新刊案内のFAXが送られてきた日からずっと、発売を心待ちにしていた。実物を手にしてもいないのに、次の「横丁カフェ」はこの本について書こうと固く心に誓った。面白くなかったら? 想像と全く違うものだった... 記事を見る »
2014年12月11日更新
『怪奇小説という題名の怪奇小説』都筑道夫
気がつけばもう12月。シーザー(※『ジョジョの奇妙な冒険』第二部より)の追悼をしているうちに、2014年の終わりが見えてきてしまった。 過ぎ去っていく日々の中で、ふと立ち止まり、思いを過去へと馳せ... 記事を見る »
2014年11月13日更新
『名探偵カッレくん』アストリッド・リンドグレーン
亡くなった祖母がまだ元気だった頃、かたっぱしからコミック誌を本屋さんに配達させるという、なかなかファンキーなことをしていたので、幼年時代は漫画に囲まれた生活を送っていた。我ながらなんとも贅沢な暮らし... 記事を見る »
2014年10月9日更新
『小野寺の弟・小野寺の姉』西田征史
帯や裏表紙に書かれたあらすじの中でホラーや怪奇という言葉を見かけると、電灯の光に集まる虫のようにフラフラと引き寄せられていく人間だが、同じように、いや、もしかしたらそれ以上に、私の心を鷲掴みにし、ソ... 記事を見る »
2014年9月11日更新
『2013年のゲーム・キッズ』渡辺浩弐
ショートショートが書ける人は天才だと常々思っている。 天下のウィキペディア様には、ショートショートとは"特に短い短編小説のこと。長さに規定はないが、一般的には原稿用紙10枚に満たない作品を指す"と... 記事を見る »
2014年8月14日更新
『どこの家にも怖いものはいる』三津田信三
夏といえばホラーの季節。隙さえあればそういった系統の作品を並べているとはいえ、怖い作品を読んで内から涼しくなってもらおうという大義名分が立つのは素晴らしい。今年もどーんと大きく展開するぞー!と気持ち... 記事を見る »
2014年6月12日更新
『白い部屋で月の歌を』朱川湊人
先日、角川ホラー文庫の編集長とお話をさせていただく機会があった。角川ホラー文庫といったら黒いカバーのアレである。1993年の4月に創刊、以来ホラー好きの心を沸き立たせ、満たしてきた憎いアイツのことで... 記事を見る »
2014年5月8日更新
『夢幻紳士 怪奇篇』高橋葉介
"まるで映画を見ているようだ"という感想を小説や漫画などの感想でよく目にするけれど、そういった作品にあまり出会ったことがない。これは作品云々ではなく、私の想像力が主人に似て非常に怠け者であることに問題... 記事を見る »