WEB本の雑誌

1月17日(月)


 今月の新刊『笹塚日記 うたた寝篇』の見本を持って、直行で取次店さん廻り。
 最初に訪問した御茶ノ水のN社さんが空いていたので、やっぱり1月は新刊が少ないのかななんて考えていたら、大間違い。その後訪問した飯田橋のT社さんはあふれんばかりの状態で、いやはや僕は逆廻りしたってことか。

 毎回毎回この新刊窓口に並んでいて思うのは、「こんなに新刊って出てるのか」なんてアホみたいな感想である。各社それぞれ思惑があって出されるだろうけれど、ほんと書名すら読めない専門書から、えっ?こんなの本にしちゃうのまであって、このバラエティーの広さが出版の良さなのだろうけど、果たしてどこまで商売になっているのかはわからない。

 しっかしそれにしても書店さんからの注文短冊を一枚も持っていない出版社もいて、そういう人がしらっと「1500部お願いします」なんて言っているのを聞くと、熱いものがこみ上げて来てしまう。たはー、大変なんだぜぇ、1500部注文集めるの! 

 駆け足で廻ったので午前中にどうにか全件廻り終え、午後には会社に戻る。
 そして地方新聞社の集まりの方から「本屋大賞」についてちょっとした取材。いつだか編集長の椎名が映画を撮っているときに、とにもかくにも映画のために取材を受けるなんて言っていたけれど、本屋大賞に関してはそんな感じだ。しかし途中でサッカーの話題を振られ撃沈。私、もしどんだけ偉くなったとしても、サッカー接待で落ちるバカになるでしょう。

 本屋大賞もノミネート作品を発表し、新刊も一段落つき、いやはや、やっと年が明けたか。本でもゆっくり読みたいけれど、家はふぇーふぇー泣きまくるカワイイ息子がいるので、それどころでない。うーん。