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7月3日(日) 炎のサッカー日誌 2005.07

 その藤田は名古屋に奪われ、それどころかブラジルに一時帰国していたエメルソンは、そのまま戻らず。戻らずって何だ? さすがに僕でも会社を休むときは電話くらいするし、飛行機の乗り方くらいは知っている。嗚呼、神は光臨せずってことなのか…。そしてこの最悪のタイミングに「エメル丼」を発売した埼玉県下のファミリマートは…。 

 しかもエメルソン問題とは別に、日本の審判に狙われまくった我らが頼れるアニキ、アルパイまで退団しちまったじゃないか。奴の熱いプレーと魂に惚れていただけにショック。ウウ…。やはり我らが浦和レッズの辞書には「安泰」の文字はないのか。

 開門してしばらくするとさいたまスタジアムに雨が降り出した。誰が言ったか「雨降って地固まる」。エメルソンの代わりに、永井がFWに入り、トップ下には山田が入る布陣。

 ピッチを眺めながらしばし悩む。これで勝ってしまったら、当社拒否のエメルソンは、俺がいなくても勝てるんだからいいだろなんてつぶやき、ヨーロッパに飛んでしってしまうのだろうか? それなら負けた方が…。否! PRIDE OF URAWAのない選手なんかと一緒に戦えるか! そして目の前の試合は当然すべて勝って、秋の終わりには我らが手にトロフィーを! 

 雨の振る中、キックオフ。なぜか新潟がベタベタに引いていて、我らがレッズはキレイにボールを回す。ところが最後の最後のツメが甘く、ゴールを奪えない。ついエメル尊様がいらしたら…なんて考えてしまうのは失恋した女子中学生みたいなもんか。

 そうこうしているうちに引いていた新潟が狙っていたカウンターが炸裂し、よもやの0対1。おいおい、この雨降るなか、傷心の俺をどこへ連れて行こうとしているんだ。

 後半がはじまり、もうやけっぱちの大声でコールする。隣にいる父親も母親もカッパ姿で声援をおくる。あんたら二人とももう60歳過ぎで、下手すると肺炎になって死ぬぜ。そんな心配をしていたら、なんと覚醒設定アップの山田暢久がミドルシュートを決め、同点に。

 ゴール裏は雨も忘れヒートアップしていくと、今度は田中達也が、長谷部誠の強烈なクロスに飛び込み、大逆転。そのまま最後までしっかり守って、逆転勝利。エメルソンなしでも勝てる! そのことを一番喜んだのは選手たちかもしれないが、なかなか良い感じでボールが動いていて、見ている側も充分楽しめた。

 カッパで覆われた母親は「お母さん、幸せ」とつぶやき、スタジアムの後にしていった。
 エメルソンよ、お前が失おうとしているものは、とてつもなくデカイのだぞ!