8月1日(月)
新入社員の藤原の入社を記念して、大々的に社内の模様替えを行う。
先導役は事務の浜田で、彼女は前々からパーテーションで仕切られた編集部をどうにか表に引っ張り出し、社内のコミニケーションを円滑にしたかったそうなのだ。名付けて「編集部の壁崩壊」。
1ヶ月ほど前からその浜田が、コピーの裏紙に、ああでもない、こうでもないとレイアウト案を考えていた。僕もそのレイアウト案を見せられどう思う?なんて聞かれたのだが、僕は社内にほとんどいないから、どこでも良かったのだが、そのレイアウト図自体に問題があるような気がしていたのである。そう縮尺がめちゃくちゃで、机とか棚とか書いてある紙のサイズがあまりにバラバラで、どう考えてもその配置では床面積の方が足りないような感じだったのだ。
まあ、とりあえず動かしてみようと、机を動かし、バーテーション(編集部の壁)をぶっ壊し、大物の配置を決めていく。ぴかーん! やっぱり浜田の考えたレイアウトはまったく入らないことが判明し、さあ、どうすっか?と浜田に顔を向けたら、なんとアイスを囓っているではないか。
「おい、どーすんの? こっちの机」
「ウーーー、フガー」
この人、思ったように事が運ばないとすぐ機嫌が悪くなる。おまけに応用が利かない真っ直ぐな人だから、もう完全に頭がショートしているではないか。おお、アイスの棒までかみ砕いているぞ!
というわけで急遽「模様替え担当部長代理」に就任し、それはこっち、あれはこっちと適当に指示して廻る。
時はあっという間に夕刻に。
しかしまだまったく片づいておらず、どうなってしまうんだろうか、この会社は。
僕は吉田伸子さんと酒を飲む約束をしており、「模様替え担当部長代理代理」を助っ人のアマノ君に託し、新宿へ。
アア、汗を流した後のビールがうまい。