WEB本の雑誌

9月8日(木)

 都筑道夫少年小説コレクションの3巻目『蜃気楼博士』の見本を持って、取次店廻り。

 この『蜃気楼博士』は当ホームページの案内コーナーで編者の日下三蔵さんが<実は、世評に高く、出来映えも素晴らしい『蜃気楼博士』だけならば、復刊のチャンスはないこともありませんでした。でも、私は「切り売り」はしたくありませんでした。『蜃気楼博士』だけを復刊すれば、その他の作品は逆に復刻しにくくなってしまいます>と書かれているとおり、ファンの間では垂涎の書であり、僕自身、出版を知った書店さんや営業マンから「ほんとに出るの!」と驚かれたほどなのである。ほんとに出ます、皆様。14日搬入です。

 しかも今回は、日下さんのご尽力により、『中一時代』(旺文社)に掲載されていた「フォトミステリー」シリーズも収録。これが凄いのだ! 昔よく雑誌にあった写真をヒントに謎を解く、その写真には芸能人が登場しているってパターンで、いやはや僕が読んでいた幼年誌にもこんなのあったよなあと思い出しつつ読み出したら、いつの間にか謎解きに夢中になってしまった。

 それにしても書店さんを訪問して「○○出版に本屋大賞によろしく、なんて言われちゃいました」なんて聞くとケッ!なんて思っていたのだが、このようにミステリーの名作を出版してみると、思わず「このミス」投票者を廻りたくなってしまったではないか。

 ああ、黒川博行の『蒼惶』(文藝春秋)みたいに現ナマもって茶木さんのところに行こうかな…。あっ、茶木さんだったら金より…の方がいいか…。