WEB本の雑誌

10月7日(金)

 今月は『作家の読書道』に『都筑道夫少年小説コレクション4 妖怪紳士』と新刊が2点もあって、やたらと取次店に顔を出している気がする。2点でこんなに大変なのに月十点、数十点も出している出版社はその進行管理だけでも大変なことだろう。

 出版営業といってもその仕事はいろいろあってで、僕が主にやっているのは「書店営業」というものだ。書店さんを廻って注文を取って。僕はそれがやりたくてこの本の雑誌社に入社しかたらとても満足しているが、他には例えば新刊が多い出版社では、この日僕が行った取次店専門の営業がいて、その人たちは、日夜取次店の仕入れ窓口で新刊部数の交渉や重版配本の調整などをしていたりする。

 また書店さん相手ではなく、直の営業をやっている人たちもいて、これはもう個人の家を廻って企画商品を販売したり、あるいはそれぞれの販売先学校や病院などを廻っている営業マンもいる。

 それは実は書店さんも一緒で、店売りだけがすべてでなく、外商といって近所のお店やら会社から注文をいただき、配達している書店員さんがいる。

 小さな本屋さんでは店長さんがバイクや自転車に乗って、店と外商の両方をこなしているが、大きな書店さんでは、外商だけを担当する書店員さんもいる。売場には立つことのない書店員さんであるが、本を扱う、本が好きという意味ではまったく売場にいる書店員さんと変わらない。