12月3日(土) 炎のサッカー日誌 2005.18
妻という高く厚い壁を乗り越えたら(結局バレてしまったので土下座してこの14年間の思いを涙ながらに訴え、金はいらないといったら許可がおりました)今度は雪という壁が待っていた。
東京はまだまだそんな気配もないのに、関越道は赤城あたりから白いものがちらつき、関越トンネルを抜けたら大雪だった。しかもチェーン確認後、本線に戻ったらいきなりベンツがガードレールにぶつかり大破しているではないか。運転手の通信関係営業マンのオダッチは思わず「帰ろうか?」と呟いたが、同乗している仲間たちはいっせいに寝たふりで、どうにか雪を乗り越える。
まったく冷たさの質が違う新潟スタジアムに無事たどり着き、浦和ゴール裏に乗り込むと、そこにあったのはすさまじい殺気というか、オーラというか、波長というか、とにかく五官全部に訴えかけてくる「何か」であった。毛穴全快! 失禁脱糞ものの興奮で一気にボルテージが上がっていく。
この「何か」。いつどの試合でもあるわけでなく、例えばJ2降格のときの試合とかJ1昇格の試合とか、ナビスコカップ決勝とか(FC東京戦のときはなかった)、去年のチャンピオンシップとか、あるいは福田の得点王ゴールのときとか、そういう特別な試合においてサポータそれぞれの想いがこもったときに発せられるものだ。そしてその想いはもちろんコールに乗りうつる。ただただ声を出しているだけのコールと、想いのこもったコールでは「言霊」の力がまったく違うのだ。その想い=言霊が選手の背中を押し、勝利に貢献するのである。
浦和の試合は開始5分見れば勝つか負けるかわかる、と誰が言ったのか忘れたけれど、確かにそのとおりで、受けて入ったときはほぼ負ける。その逆に攻めで入ったときには圧倒的な強さをほこりならばいつもそうすればいいじゃないかと思うのだが、それは来年の課題だろう。
そういう意味ではこの日は試合が始まってすぐ勝利を確信するほど素晴らしい「攻め」の姿勢で試合に入ることができ、その流れのままあっという間に堀之内の先制点、ポンテの追加点と奪った。
そのまま2対0でハーフタイムに入ると、場内にはセレッソ大阪、ガンバ大阪ともに引き分けの報が届く。このままなら僕らが優勝だ! しかしスタジアム内はあまりその報に反応することなく、目の前に試合に集中しようと声を掛け合っていた。
後半もペースが落ちず、マリッチ、ノブヒサのゴールで4対0の圧勝。その間、他会場の経過をまったく知らずに観戦していたのだが、正直どうでも良くなっていた。ここで、これだけのプレーを選手が見せている。それで充分ではないか。
もちろん優勝はできるときにしておいた方がいいのはわかる。けど、どうせするなら圧倒的な強さを誇って優勝したい。そのための準備段階が今年であり、今年成長した選手が来年は大きく飛躍するだろう。そうなのだ、今、我ら浦和レッズの未来が明るく輝く出したのである。
優勝を逃してもゴール裏にはまったく失望はなかった。
コールリーダーのKさんが「まだまだうちは強くないんだよ。もっと強くならなきゃいけないんだよ」という趣旨のことを言ったが、まさにそのとおり。
来年、2006年のJリーグは浦和レッズが圧倒的な強さで優勝することを宣言します!