WEB本の雑誌

12月14日(水)

 T書房さんの忘年会に参加。

 こちらの忘年会、司会Tさんが「T書房の忘年会に来てただで帰れると思ってませんよね」と話されるように余興がある。前回出席したときはお寿司の早食い対決だったのだが、しかしそれだと生ものの食べられない僕には、早食いでどころか食わず嫌い選手権なってしまうではないかと震えたのだが、そのときは運よく指されずにすんだ。

 さて今年はお呼ばれしたときから何か嫌な予感がしていたのだ。うう、頼みます、僕、そういうの苦手なんですと祈りつつビールを飲んでいたのだが、やはりというかなんというか、その嫌な予感的中で「本の雑誌社杉江さ~ん」と指されてしまった。

 今年の余興は『記憶でスケッチ大会』。深夜テレビなどでよくやっている、お題を出して、記憶だけで書くというやつだ。

 うう、ヤバイ。僕の苦手なことがてんこ盛りではないか。
 その1=舞台に立つこと。
 その2=マイクを向けられること。
 その3=絵を描くこと。

 しかし我々はサラリーマンであり、営業マンだ。先ほどそれぞれの自己紹介タイムでは、「フォー」と叫ぶおじさんもいたし、自社商品を大声で宣伝する営業マンもいたではないか。したいことだけしていたら給料なんて貰えない。嫌なことも辛いこともするから給料を貰えるのだ。

 僕の番が来るまでに出たお題は「ドラえもん」「自転車」「千葉県」でそれだったらどうにか書けそうだと安心していたところ、いきなり僕の番になって「ダースベイダー」とはこれいかに。しかも僕、基本的に映画を見ない人生を送っていて『スターウォーズ』(今これを書くのにタイトルを浜田に確認してしまったほど)も見たことがない。これじゃ記憶でスケッチどころか、そもそも記憶にないのである。

 うう参った。上に書いた苦手なこと3つにもうひとつ超苦手なことがあったのを思い出す。その4=アドリブが効かない、である。ダースベイダー、ダースベイダー、どうする?

 脂汗をタラリと垂らしたその瞬間、なぜか社章であるマスク少年を舞台で大きく描いていたのである。死にたい…。

 思い出すのもつらいのでこの日のことは記憶から抹殺したいのであるが、今、藤原がニコニコと「これ寝心地良いですよ」と撫で撫でしている安眠枕を見るたび、その日を思い出すだろう。なぜならその枕こそ記憶でスケッチ大会の優勝商品で、僕、なぜか決勝まで進出してしまい、優勝したのである。決勝戦のお題は何? 何を書いたか? もう勘弁してください。