WEB本の雑誌

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5月31日(水)

 高原の2ゴールに絶叫し、宮本のあまりに情けないでんぐり返りに激怒した早朝。
 ジーコよ、今からでも遅くない、闘莉王を呼ぶべきだ!!

 通勤読書は一昨日買った『危ないお仕事!』北尾トロ著(新潮文庫)。

 奇抜な職業のレポートだと思って読んでいたのだが(実際そのとおりなんだけど)、新聞拡張団のところで不覚にも涙してしまった。たった数日の体験で、営業の一番のつらさが孤独だと気づいた北尾さん、エライ! でももうちょっと続けるとその孤独が心地よくなって抜け出せなくなるんですよ。

 清澄白河のR書店さんをスタートに、東西線を営業。
 そして西船橋で京葉線にUターンし、新浦安のS書店Kさんを尋ねる。新宿店等のときにお世話になっていたのだが、新浦安に異動されてからなかなかお伺いすることができず、やっとの訪問。

 「遠路はるばる」なんて言葉で迎えられるほど遠いとは思えないのだけれど、優しく招き入れていただき、新浦安書店事情についてお話。

 へぇー、へぇーを連発したくなるような販売傾向に驚きつつ、ならばこの辺の本はどうですか?なんて答えると「いやー、話してみるうちに、なんか少し層が見えてきましたよ。ちょっとそのジャンルでフェアとかやってみますよ」と非常に嬉しい言葉をかけられる。

 そうそう先日目黒に「出版営業の喜びと悲しみは何だ?」なんて突然聞かれ、上手く答えられなかったんだけど、結局営業としての喜びっていうよりは、普通に人として、こうやって誰かの役に立つってことが一番嬉しいかも。

5月30日(火)

 通勤読書は昨日購入したばかりの『居酒屋道楽』太田和彦著(新潮文庫)。

 太田和彦さんの居酒屋ものが大好きだ。酒、肴、居酒屋への愛に溢れた文章を読んでいると何だかホッとする。しかし読んでいると無性に飲みたくなる。本日の営業コースは直行で常磐線なのだが、北千住で撃沈してしまいそう。

 ただいま常磐線は埼玉県同様、ジャスコやヨーカドーのショッピングモール攻勢にあっており、だいぶ人の流れが変わっているようだ。特に南柏に出来たジャスコの影響は沿線の書店さん及びデパート等に大きく出ているようだ。

 アマゾンやはてなやブログなどビジネスの世界では「WEB2.0」なんて叫ばれているけど(よくわかってないんですが…)、現実の町は完全にジャスコによって世界が変えられようとしているのではないか。

 これだけ平日と土日で人の流れが変わった場合、果たして版元営業は規模や売上だけを見て営業していて良いものなのか? もしかしたら「本」にも土日に売れる本と平日に売れる本と違いがあるのではなかろうか?

 柏、新松戸と営業。そして松戸へ。

 良文堂さんでは、「酒飲み書店員共同企画文庫ベストセラーを作れ」で大賞に選ばれた『ワセダ三畳青春記』高野秀行著(集英社文庫)がすでに推薦コメント入りの看板&帯つきで展開されいていた。

 担当の高坂さんに話を伺うと「1週間で15冊売れました」とのことで(その後訪問した同企画参加書店、紀伊國屋書店北千住店では4日で19冊売れたとか)、なかなかの出足なのではなかろうか? ってうちの本じゃないんだけど。

 果たしてベストセラーになるのかどうか? いやそんなことより高野さんの面白さが一人でも多くの方に伝わると良いな。

 その後は亀有にオープンしたヨーカドー系のショッピングモール、アリオを訪問。

 神社とお寺を分断するようにしてエントランスがあるなんて! これを一時期の藤原新也が見たらどんな評論を書かれるのだろうか。

 そして中へ。ショッピングモール自体はどこにでもあるショッピングモールなのだが、なかに入っている書店さん「BOOKS KIDDYLAND」が噂に聞いていた以上に不思議な店作りでビックリ!

 大きなヴィレッジヴァンガード? ちょっと違うか? でも雑貨とともに本を並べた売り場展開で、しかもその什器の豪華さといったら、ちょっと他店では味わえない。

 そういえば浦和美園にできたジャスコのなかにある旭屋書店さんも雑貨や家具を扱っていたな。本屋さんが雑貨を扱う、そしてそれで売れるなら、雑貨屋さんに本を売ってもらうという逆転の発想も可能なのでは? 出版営業もそろそろ本屋さんを飛び出すときがきたのかな?

5月29日(月)

 休日明けの月曜日。心配していたのだが、娘は金曜同様、元気にバスに乗り込んだ。5月病もどうにか終了した様子。ああ、これで仕事に専念できる。

 通勤読書は『図書館戦争』有川浩著(メディアワークス)。
『バスラの図書館員 ーイラクで本当にあった話ー』ジャネット・ウィンター著(晶文社)の小説版か?

 こういう図書館員に守ってもらえるような本を作っているかな?なんて思わず胸に手を充てて考えてしまう。いや、そんなことより参考文献に『図書館読本』と『書店風雲録』があがっていてビックリ!

 6月刊の『カフェ・ビエンチャン大作戦』の事前注文〆切が迫っているので、山手線圏内をジグザグ営業。そして18時より、「WEB本の雑誌」の会議。遅れに遅れているSNSの開発状況を確認し、改善点などを話あう。かなり疲れたが良い案が出たので、有意義な会議だった。

5月26日(金)

 娘の登園拒否が突然終わった。

 いつもは僕か妻にしがみつき、泣き叫び、そしてバスの入り口に対し横になって乗り込むのを(乗り込まされるのを)拒否していたのに、本日バスが到着したら、元気よくバスに飛び乗り、大きく手を振って行ってしまった。

 この3週間はいったい何だったんだろうか? そして何が原因だったんだ? 子供というものはわからないものだ。妻と二人で、来週もこうやって行ってくれることを祈る。とりあえず読書を放棄し、埼京線の振動に身を任せる。

 さあ、営業に飛び出そうと思ったところを顧問・目黒に呼び止められる。何だか本日講演だか授業があってそこに現役出版人として出て欲しいとか。いきなりなのは、明日からでも来て欲しいといわれた入社時同様で、いつものことだ。困っているようなので、仕方なく引き受け新宿へ。約30人くらいの人の前で、「出版営業の喜びと哀し」なんてお題で目黒にインタビューされるが、いまいちうまく話せず落ちこむ。

 夜はとある書店さんととある出版社の方々と飲み会。

 書店は人だ!なんてしょっちゅう書いているが、出版社も人!だと思い知る。なんと、とある出版社は担当が変わって対前年120%、とある出版社は対前年50%だとか。

 うーん、もしかして本の雑誌社の最大の問題は僕にあるのでは? なんて考えてしまった。そういえば先日、浜本の机の上に『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著(新潮新書)が置いてあったのはなんだったんだろうか?

5月25日(木)

 新宿、渋谷などを営業し、その足で神宮球場へ。

 本日はヤクルトvs楽天の交流戦をヤクルトファンのO書店Oさん、O出版社MさんとそしてなぜかロッテファンのI書店Iさんと観戦するのである。約一年振りの神宮球場、そしてそれ以上振りの外野席での観戦に思わず興奮。

 しかしそんな興奮はよそに神宮球場は、さいたまスタジアムゴール裏とは真逆の世界で、東京の中心とは思えないほどのスローな状況になっているではないか。人もまばら。その人に熱狂もなく、年齢層も結構高い。浦和ゴール裏のようにまなじりをあげて絶叫している奴なんて当然いない。ビールに焼き鳥、そしてゆるキャラ&ゆるイベント。

 うーん、これに似た場所をどこか知っているな。荒川遊園地とか、花やしき? まさに昭和のカオリのする世界ではないか。しかもこれはこれで結構嫌いじゃないかも。

 古田よ、ネットとかと手を組む前に、一度采配は伊東に任せて、外野席で観戦した方がヤクルトの置かれている状況がわかるんじゃないか? そしてこの昭和のカオリを大切にした「売り方」を考えてみたらどうだろう、ってそれは選手兼監督の古田がすることじゃないか。

 そんなことを考えていると、スコアボードの楽天の欄に2段で0が並び続けるではないか。マジかよ? マジかよ?と思っているうちに9回を迎え、その9回もヤクルト・ガトームソンがあっけなく抑えてしまったではないか。すなわちノーヒットノーラン。いやはや生でこんな大記録を見ることができるなんて感動だ。もしかして楽天相手じゃ、追い風参考記録か?

5月24日(水)

 幼稚園の先生は、無理矢理でもバスに乗せてください、というが、乗らないんだよこれが。
 
 うーむ。実は僕もその時代登園拒否をしていて、幼稚園バスに乗るのを猛烈に拒んで家の前でひっくり返っていたとか。今じゃそれも笑い話なんだけど、こうやって親として当事者になってみると、大変だ。

 長い目で見たら大したことないんだろうし、近所の親たちも「うちの子は友だちがいなくて」とか「勉強が苦手で」とか、あるいは「身体が弱くて」なんてそれぞれ悩みを抱えていて、その悩みこそが子供の個性なんだろうし、100点満点の子供なんていないのはわかっている。でもどうしても100点満点を子供に求めてしまうのが親心って奴なんだろうか?

 ならば「ファック親心!!」と叫んでやりたいが…。

 通勤読書は『ビューティフル・ゲーム 世界レベルのサッカーを科学する』ケン・ブレイ著(NHK出版)。サッカーを科学的解明する本書は、いつも見ているサッカーの新たな側面を教えてくれ、非常に面白い。うう、俺もベッカムばりのフリーキックが蹴られるかも、なんて。


 営業は、埼玉。

 いつの間にか川口には、多くの書店さんが出来ていてビックリ! いや川口だけでなく、ショッピングモールの出店の多い埼玉自体に多くの書店さんがオープンしているのだ。とある既存店の書店さんが話していたが「結局こうなると拡大路線の書店しか生き残っていけないよね」というのは真実だろう。

 それにしてもこれだけ本が売れない叫ばれているのに、書店はどうしてこうもオープンするのだろうか? お金があるの? 業界でよく言われる支払いの長期優遇があるってこと? ならばそのお金は取次店が負担しているってこと? じゃあ取次店は儲かっているってこと? それとも常備をうまく利用しているってこと? それってもしかして誰も儲からない仕組みなんじゃない? なんて頭の中を???が駆けめぐるが、果たしてどうなんでしょうかね?

 夕方、頭上に真っ黒な雲。あっという間に大雨と雷が轟く。最悪だぁ。

5月23日(火)

 埼京線のなかで『トーキョー・バビロン』馳星周著(双葉社)読了。相当面白いと思うけど、やっぱりノアールは苦手かも。何だか出社するのも、人と会うのも嫌になってしまった。

 そうはいっても仕事をせざる得ず、営業に飛び出す。本日は、恵比寿、目黒、五反田、品川、田町と山手線各駅停車の旅路。

 とある書店さんで、古くから付き合いのあるMさんに挨拶したら「店長が本屋大賞のことでいっぱい言いたいことがあるみたいだから早く顔出した方がいいっすよ」なんて言われ、思わず足がすくむ。

 うーむ、ただでさえ怖そうな店長さんなのに、いったい何を言われるのか。杉江由次絶対絶命のピンチ。校長室に呼び出されたときの気分というか、中学校時代、隣中学の番長に「おめー俺の女に手を出しただろう?」(ほんとは逆なのに)と体育館裏に呼び出されたときと同じ心境か。

 背中にびっしょり汗をかきつつ、背水の陣というか背汗の陣で、逃げるのわけにも行かないし、ここは腹をくくってと、バックヤードにいらっしゃる店長さんに声をかける。そしてこうなりゃ開き直るしかないだろうと、こちらから本屋大賞の話題を振ってみる。

 そこから約1時間、怒られるなんてことはなく、本屋大賞の現状の問題点と改善案なんていうのをしっかり話していただく。かなり参考になる意見もあって、ああ、伺ってよかった。今度実行委員会でしっかり検討しましょう。

 そして最後には「杉江くん。もっと頻繁に顔出しなよ。本の話いろいろしようよ」なんて。
 うう、泣ける。

 僕はやっぱりノアールじゃくなて性善説を信じて生きたい。

5月22日(月)

 通園バスに乗るのを拒む娘を自転車で幼稚園に送ってから出社。

 通勤読書は『トーキョー・バビロン』馳星周著(双葉社)。つらいことがあるときは、もっとつらいノワールを読んで、俺もまだマシだなんて感じようと思ったのだが、いやはや「本の雑誌」6月号で大矢博子さんが、1100枚一気読みと書かれた意味がわかるほど、物語に圧倒される。

 できることならこういう世界に近付きたくないけれど、なにかの拍子に壁を飛び越えてしまうことはあるだろう。気をつけて生きていこう。

 藤沢・戸塚・横浜・川崎と東海道線を旅行するおばちゃんを横目に営業。うーん、せんべいの匂いがたまりませんな。僕もこのまま熱海なんかに逃避しちゃおうかな?なんて想いが一瞬よぎるが、その根性もなく、きっちり営業。

 5月は『ハリポタ』だけでなく『えんぴつで奥の細道』伊藤洋監修(ポプラ社)や『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』安部司著(東洋経済新報社)なんてのもかなり売れているようで、なかなか好調の様子。

 それにしても伊坂幸太郎さんは売れるようになったなぁと実感する。少し前までは限られた書店さんでベスト10に顔出す程度だったのに、今じゃどこのお店のベスト10を覗いても『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎著(祥伝社) が入っているし、そういえば先日他の書店さんで「伊坂さんの単行本は既刊も平積みできるほどしっかり売れますね」なんて話を聞いた。

 奥田英朗さんの『町長選挙』(文藝春秋)の売れ方にもビックリしたけど、だいぶ浸透&広がってきたということだろう。こういう作家さんがひとりでも増えることが文芸書アップに繋がっていくのだ。

 最後に立ち寄った書店さんで、お互い共通の趣味(話題)があることが判明し、思わず興奮。おまけにその話題の面白そうな本も紹介していただき、いやはや幸せだ。

 そういえば先日仲の良い書店員さんたちと酒を飲んだときに「杉江さんみたいなポジティブ・シンキングを見習わないと」と言われ、ちょっと違和感を感じていたのだが、なんとなくそういわれる理由がわかった。

 何せ僕のようなチビ会社の営業マンは基本が「ダメもと」なので、ちょっとでも物事を良いように解釈しないと、歩き続けることが不可能なのだ。だからこそこうやって会話が出来ただけでも喜び、次は…なんてポジティブに考えるのであろう。ある種、職業病かもしれないな。

5月21日(日) 炎のサッカー日誌 2006.10

 代表選手がいなくても変わりの選手が奮闘し、いち早く予選突破を決めたナビスコカップ。だからこの日の横浜Fマリノス戦は、1位抜けか2位抜けを決めるだけの消化試合だっあ。

 しかししかしそうはいってもこの前のFC東京戦みたいなヘボイ試合をホームで見せられたら、当然ブーイングが飛ぶわけで、選手は緊張感をもって試合に望まなければならない。もちろん僕だってご近所さんのバーベキューをすっぽかし、一路さいたまスタジアムに向かうのであった。

 キックオフ!

 浦和の選手で一番目立つのは13番。やっぱりレッズの肝は、鈴木啓太なんだな。この日も中盤の危険地帯を誰よりも早く察知し、ボールを奪取。あるいは細貝や内舘などのDFが前線に上がっていった際には、最終ラインに入り、しっかり守る。パスとシュートの精度には難点があるけれど、浦和レッズにとって代表選手がいるかいないかより、鈴木啓太がいるかいないかが重要なのではないか。

 そういえば数年前の最終戦で挨拶にやってきた鈴木啓太に、最前列から声をかけたら寄ってきてくれたのだ。そして「ケイタ! 来年は絶対優勝しようぜ!」なんて叫んだら「オウッ!」と拳を振り上げて答えてくれたんだ。その魂、最高だ!

 その啓太が中盤でボールを奪取し、サイドの相馬、平川、あるいはトップ下に入った永井から前線につなぐ。最前線に待っているのは我らがワシントン。2発ほど絶好機を外した後から、始まりましたワシントン祭り! 遅いのに抜ける不思議な間合いのフェイントとそして振り幅の少ないシュート。こりゃ止められませんはで、ハットトリック完成!

 おまけにイケメン相馬の待望のゴールも決まって、終わってみれば4対2の大勝利。2失点は闘莉王がいないからだろうが、いやはやFマリノスに余裕で勝てるよう時代が来るなんて考えてもみなかった。

 帰り際、売店で背番号入り携帯ストラップが売られていることを発見し、早速購入。もちろん買ったのは4番の「絶対あきらめない男」闘莉王だ。来週から営業でつらいことがあったらこれを見つめて頑張ろう!

5月19日(金)

 ブックファースト渋谷店の林さんが出産・育児休暇から復帰されたので、ご挨拶に伺う。約一年ぶりの再会となるのだが、すっかり親バカになっていて、お互いの子供話で盛り上がる。

 これだけ女性が多い業界なのだから、その女性が長く働ける環境がもっと整備されればいいのにな。

 その後は各書店を廻るが、担当者さんがお休みだったり休憩だったりで、ほとんどお会いできず撃沈。とぼとぼと会社に戻り、遅くまで事務仕事。嗚呼。

5月18日(木)

『ハリポタ』発売から2日続けて雨。

 多くの書店さんが頭を抱えているのではなかろうか? 店頭販売されている書店員様、風邪ひかないようお気を付けください。

 午後から永江朗さんとともに『Uー50』の取材。

 今回は取材バージンのお店なので若干不安もあったのだが、さすが永江さん、次から次へと面白い話を引き出され、いやはや脱帽。

 営業マンというと一見やたら話す人というイメージがあるかもしれないけれど、僕が思う営業マンにとって一番大切なことは、この「聞く技術」だったりする。

 毎度インタビューに立ち会い、永江朗さんのそのワザを盗みたいのだが、永江さんほど知識の引き出しがなく、悲しくなる。

 きちんと勉強しておけば良かった。

5月17日(水)

『ハリーポッター』最新刊の発売日。

 通勤途中で何度か途中下車し野次馬。初版200万部。零細出版社の営業マンには海王星と同じくらい遠い世界の出来事で、果たして初日にどれくらい売れれば売れたうちに入るのか検討もつかない。

 通勤読書は『続・岳物語』椎名誠著(集英社文庫)

 確か初読は20歳の頃で、あの頃は「自分の父親がこんなオヤジだったら良かったのに」なんて思いつつ読んだのだが、現在は自分が2児の父親になっており、書き手である父親・椎名誠の気持ちが痛いほどよくわかる。何気ない一文で思わず号泣してしまう。

 邪魔にならなそうなところを…と思い大塚の書店さんに向かったら、O出版社のMさんをはじめ数人の営業マンが店内に! 今までこの辺で営業マンがバッティングすることなんて経験ないから、みんな同じ考えだったのか。思わずF店長さんと笑ってしまった。

 笑いつつその足下の台車を見ると『愛の流刑地(上・下)』渡辺淳一 著(幻冬舎)の山。

「いやー、渡辺淳一見直しました。普通外しますよね、同時発売。まあ読者層はまったくかぶらないけど。とにかく前回みたいに『ハリポタ』だけじゃなくて、それぞれ売るもんがあるっていうのがいいと思いますよ」

 夕方になり一路、味の素スタジアムへ。ナビスコカップ予選、浦和レッズ対FC東京があるのだ。しかし浦和レッズは予選通過決定済み、FC東京は予選敗退決定済みという完全な消化試合。

 しかも東京サポが全然入っていないし、中途半端な応援だし、まるで昔の彼女に久しぶりに会ったら「なんでこんな女とつき合っていたんだろう」と感じるように、なぜ今までFC東京相手にムキになっていたのかわからなくなってしまった。

 結果は0対0の引き分け。確かにモチベーションのもっていきずらい試合だと思うけど、でもでもレギュラー獲る気があるならもっとしっかりやった方がいいんじゃないか。例えばGK山岸のように。

 一緒に観戦していたC出版社のUさんがぼそっと呟く。
「せっかく早退してきたのに…」

 まさにそのとおりだけど、しょうがないんです。
 だってそこにレッズの試合があるんですもん。
 消化試合だとしても、行かざるえないじゃないですか。

 We are Reds!

5月16日(火)

 「幼稚園行きたくないなぁ…」と呟く娘。

 よく考えてみたら、僕も毎日よく会社に行くよなぁ。

 こうやってサラリーマンになるまでは、「サラリーマンにだけはなりたくない」なんて思っていたけど、なってみると大変で、しかも結構身体を壊してやめていく人も多いし、エラーして消えていく人もいたりする。長く勤められるというのは、ある意味それだけで尊敬できるのでは、なんて年とともに思うようになってきた。もちろんもう一方には、今でも「サラリーマンなんて」という気持ちもあるんだけど。

 娘はぶつぶつ呟きつつもバスに乗り、僕もブツブツ呟きつつ会社に向かう。

 埼京線のなかで『ガッザの涙 ポール・ガスコインの自伝』ポール・ガスコイン著(カンゼン)読了。前半のおちゃらけ具合から一転して、後半はケガ、不眠、アルコール、薬、元妻、孤独、お金、そしてマスコミなどとてもシリアスな話に。しかもこんなに赤裸々に語っていいのか?というほど実直に語られており、そこにいるあまりに淋しげなガッザの姿に思わず胸が痛くなる。誰か、ガッザを助けてやってくれえ!

 会社に着くと7月刊の新刊チラシが出来上がっていた。先週、のんびりっち・藤原の尻を叩いたら、予想以上に早く仕上がってしまった。くく。こいつはあまり深く考えない性格だから、やるとなると早いのだ。

 そうなると僕の方のDMがまだ出来ておらず、今度は藤原&浜田の本の雑誌「ある意味」最強コンビに、逆に尻を蹴飛ばされる。

 本日は営業を控え、DM制作。

 途中なんども手抜きをしようと思うがその度に前々編集者・カネコッチの顔が浮かぶ。
 「へえ、これでいいんだ?」

 あわててまた文章やフォントやらを手直し。

 夕方にはどうにかできあがったので、今日はお開きと、助っ人学生と雑談。
 お前らはたぶんこのダサさの中心にいるだろうと『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を読ませていると、のんびりっち・藤原も手を伸ばしてきた。

「あ~、僕の友だちにこういう奴いますよ~」
「お前は違うのか?」
「僕はこんな空回りはしません!」

 そこで社内は大爆笑。
 早く自分というものを知った方がいいぞ、藤原くん。

5月15日(月)

 娘が一年ぶりの登園拒否再発。

 幼稚園が年中から年長になり、仲の良かった友だちと違うクラスになり、何だか面白くないという。5歳ですでに人間関係に悩むとは…。いや小さなときこそ気になったりするのかもしれない。

 娘よ。父ちゃんはな。その人間関係が最も重要な仕事をしているんだ。すげー大変だけど、面白いこともいっぱいあるよ。アタッテクダケロだ。

★   ★   ★

 通勤読書は『ガッザの涙 ポール・ガスコインの自伝』ポール・ガスコイン著(カンゼン)。今まで読んだサッカー選手の自伝では、マラドーナ(『マラドーナ自伝』幻冬舎)とロイ・キーン(『ロイ・キーン 魂のフットボールライフ』)が面白かったが、もしかしたらこれはそれ以上かも。

 というのもガスコインの悪童ぶりがもう強烈でマジかよ? マジかよ? みたいなとんでもないことをしでかすのである。破天荒どころの騒ぎでなく、ミートパイにウンコを塗って友だちに食わすなんて普通考えられないでしょう。

 いや僕自身、サッカー選手とロックスターにはなるべくバカで、でもサッカーしたらすごい(歌を歌ったらすごい)みたいな選手が大好きだから、ガスコインのこのおバカさ、そしてその裏にあるサッカーに対する本気さがたまらない。うーん、中田英寿とまったく対象的なサッカー選手といえばいいのだろうか。いやはやほんとこんなに笑える自伝もないのではないか。サッカーバカにはお勧めです。でも真面目な人は怒るかも…。

 サッカーといえば、本日、ドイツW杯日本代表23名発表日。
 マスコミはサプライズはないというが、ここにサブライズの源がいるではないか。決定力だけはあるぞ。

 今日の午後は大変だと社内で話すが誰も相手にしてくれない。相手にしてくれないどころか『クロコダイル日誌』の助っ人学生・関口鉄平は「もう僕も読者も杉江さんのそういうの飽きたと思いますよ、これからは僕の時代です」なんてワニ目で言いやがる。クソ。グレてやるぜ。

 西武池袋線を営業。悲しい出来事があり、強烈に落ちこむ。

 しかしその後に訪れた中井のI書店Iさんで、しばし町の本屋さんの役割などを話しているうちにいくらか気分が楽になる。そしてオススメしていただいたのがこのマンガ。

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』花沢健吾著(小学館)

 てっきりタイトルから金城一紀さん風の物語かと思って読み出したら、これがある意味まったく逆のアンチヒーロー青春モノ。正真正銘ダサくてどうしようもない青年の人生悪戦苦闘マンガで、しかしこのダサさはたぶん男なら誰もが持っているダサさなのではないか。ほんと男ってバカだよな、なんて気分にさせられるが、自分はかつてはこうやって「空回り」していたのだ。

 今じゃもうその「空回り」出来ない年齢&立場になってしまったのかとちょっぴりさびしい気持ちになるが、でもこの「空回り」時代にはもう絶対戻りたくない気もする。

 久しぶりのマンガだったのだが、のめり込むように2巻まで読み進んでしまった。
 うー、マンガって続くのがつらくて離れていたのに…。

5月12日(金)

 本日は総武線の旅路(営業)。

 まずは亀戸。駅ビルがエルナードからアトレになってからの初訪問。1Fがかなりお洒落になったがその上は以前のままか? それでもY書店Kさんに話を伺うと「いくらかお客さんが増えているかな」とのこと。やっぱり影響でるんだぁ。

 続いて新小岩。しかしH書店Fさんはお出かけで会えず。残念無念。しばしアーケードのある大きな商店街を散歩。およよよ、この古本が並べられているお店、前はレコード屋さんだったのでは? いつだか演歌歌手が店頭で歌っていたのを聴いたことがあったけど。その記憶どおり店頭にはレコード屋さんの看板がまだ取り付けられていた。本屋さんも大変だけど、レコード屋さんも大変だ。

 本八幡にT書店さんでは店長さんが変わっていたのでご挨拶。「いきなり日本を飛び出してラオスにカフェ作るってとっても無茶な著者のエッセイなんですけど」と6月の『カフェ・ビエンチャン大作戦』の話をするとプッと笑われてしまった。これこの本を営業していると結構多いリアクションなんだけど、やっぱり誰もがちょっと考えつつ出来ないことをしている人って、思わず笑うしかないんだろうな…なんて。

 お次は船橋。A書店Hさんはお休みで、その変わりといってはなんだけど、久しぶりにお会いできたSF者書店員DさんにSFの話を伺う。イトーヨーカドーのT書店さんを訪問するがKさんはご不在。うーむ、運が良いのか悪いのかよくわからない一日だが、その下の階のおもちゃ売り場に設置された「ラブ&ベリー」も「たまごっちカップ」もガラガラ。うーん、週末のあの騒ぎが何なんだろうか? しばし娘の為にカードを取得するか悩むが、恥ずかしいのでその場を離れる。

 やっとお会いできたのがときわ書房本店の宇田川さん。【酒飲み書店員共同企画文庫ベストセラーを作れ!】企画の話と、埋もれた作家あるいは埋もれさせられそうになっている作家をしっかり売っていく話で盛り上がる。うーん、誰がなんと言おうと、やっぱり書店員さんの力ってとても大切なんじゃないか?

 今や増刷部数も初版部数も下がって来ているのだから、数人の書店員さんがタッグを組んでしっかり売っていくことによって一人の作家が生きながらえることもある。こうやってしっかり売っている人にきちんと話を聞いて欲しいぞ、どっかの作家よ。

 最後は津田沼を訪問し、本日は直帰。
 日曜日のフットサルで猛烈アピールして日本代表のサプライズになろう!

5月11日(木)

『鉤』ドナルド・E・ ウェストレイク著(文春文庫)は、確かベストセラー作家が、売れない作家に、自分の名前で作品を出させることを報酬に妻を殺させるという話だったと思うが、その根底には出版業のデーター主義があった。

 アメリカは随分前からその傾向が強かったようだが、今や日本も書店、取次、出版社ともにデーター、データーとなり、例えば6月の新刊「カフェ・ビエンチャン大作戦」の営業をしていても、「ちょっと待ってくださいね」と黒田信一さんの既刊売上データーを確認される。2001年に出版された『アジアバカうまレシピ』(情報センター出版局)のデーターがいくらか残っているようなのだが、料理本と比較して意味があるんだろうか?と思いつつも、それ以上の数字は基本的に上がってこない。

 すなわち新人作家は何作目かに…なんて感覚はなくなりつつあるのではないか。
 初めの作品が売れない限りは、次の作品がそれ以上の部数を刷られること、並べられることはほとんど皆無で、逆にいえば1作目に15冊入れ10冊売れた場合、次は12冊入れることになり、そうなると売れるのは7冊くらいみたいに、縮小傾向になっていくのではないか。データー化と出版の縮小が同時期に進んでいるのは無関係とは思えないのだが、どうなんだろうか?

 そしてもっと不思議なのはその同じ口が「最近は作家名で売れなくなった」と話されることだ。僕自身も日々その傾向を強く感じており、今やベストセラー作家なんて肩書きはなくなるのではないかと考えているのだが、そうなると既刊の販売データーなんて意味がないんじゃないかな?

 もちろんデーターが大切なのは重々承知で、僕自身もかなり利用しているのだが、頼り過ぎない方がいいかな…なんて思う今日この頃。

5月10日(水)

 通勤読書は『青猫家族輾転録』伊井直行(新潮社)の再読。

 再読というのはこの本なぜかピピッと来るものがあってゲラを読んでいたからだ。そしてそのとき「2006年ベスト1!」だぁと読み終えた夜中に叫んだのであるが、単行本になって改めて読み直してみてもその想いは変わらない。埼京線で「ベスト1だぁ」と叫ぶ。

 誰もが帯やタイトルを見て感じるように、50歳の男性を主人公にした甘い家族ものだろ?という想いを僕も抱きつつ読み始めたのだが、何の何のそんな甘い家族モノではなく、もっとリアルなある意味残酷な家族モノだった。そのシビアさをファンタジックなおじさんが薄めていて、いやはやとても面白い。重松清とかちょっと苦手という人にも是非ともオススメの家族モノだと思う。ぜひ、どうぞ!

「本の雑誌」6月号搬入日。雨。
 基本的に毎月10日搬入で進めているのだが、曜日によって変化することがある。そしてこれが12日までずれたりすると「もしや潰れてしまいましたか?」なんて心配そうな電話が読者や書店さんからかかってきたりする。これ、決して怠慢でも何でもなく曜日の問題なんです。

5月9日(火)

 通勤本は引き続き『グレートジャーニー全記録1 移動編 我々は何処から来たのか』関野吉晴著(毎日新聞社) 。この本、3990円もするので買うのに躊躇したのだが、いやはや買って良かった。

 今、読んでいる「第5章 シベリア横断」では、マイナス30度にもなる極寒の地を犬ぞりや鹿ぞりで旅しているのだが、そこでこんな記述が。

ーー旅先でも日本でも、よく「途中で旅を辞めようと思ったことはありませんか?」という質問を受ける。いろいろとつらいことはあったが、やめたいと思ったことは一度もない。この度は自分で計画を立て、実行している。あくまで自分がやりたいからやっている。ーー

 うーん、胸に刺さる言葉だ。

 会社についてふと気づく。そういえば昨日、藤原が来なかったんじゃないか?
「もしかして5月病で出社拒否?」と誰よりも社員のスケジュールを把握している浜田に確認すると
「違いますよ。GWに夏休みを1日足して10連休にしたんですって。旅行に行くとか言ってましたよ。」
 
 夏休み? 10連休?!
 前代未聞、驚天動地、我が道を突っ走り続ける新人だ。(もう新人じゃないけど)

 いや仕事のことは期日通りにしっかり出てくれればいいんだけど、ということはGW中に3試合もあったJリーグを見ていないってことか? なぁーんだ…。

 昨日中に山積みになっていたデスクワークを片づけたので気持ち良く営業に飛び出し、中央線を営業。

「5月はハリポタがあるから安心ですね」なんて声をかけるが、どこの書店さんも妙に冷めている。もう振り回されたくないってことなんだろうか? でもやっぱり3990円(税込)200万部はすごいですよね。えっ?、その分仕入れのお金を作らなきゃいけない? だから返品が…。うーん、恐ろしい。

 そういえば先日伊豆に行ったとき、何気なく立ち寄った新刊書店さんで「ハリーポッター第5巻50%オフ1995円」なんて張り紙がされていたのは、白昼夢だったのだろうか…。

 夢といえば、京王線吉祥駅改札脇にできた「BOOK AD SHOP」を見つけたときも思わず夢かと思った。

 なんとこのお店その名にAD=advertisement=広告とあるから、広告棟としての本屋さんのようなのだ。ちなみに本日は全部の棚に『dancyu』が並べられていた。

 うーん、大型書店さんではフェア台などを利用する際、協賛金のような形でお金を払うことがないわけではなく、デパートのように売り場(棚や平台)をお金で貸すという感覚が出来つつある今、小さいとはいえ1店舗丸々しかも広告としっかりうたってこのようなお店が出来るとは驚きだ。

 そしてこれだけの場所(駅中改札前いわゆる一等地だろう)で雑誌や売れ行き良好書を売るより、広告として場所を貸し出す方が儲かるということなのだろうか? 運営は啓文堂さんがやられているようなので、今度詳しく話を伺ってみよう。

 そうかそうかこれがもし発展してジュンク堂池袋店さんの全部の棚がADになったらどうなるんだろうか? あの売り場全部が『本の雑誌』。見てみたいような見てみたくないような、というかお客さんも怒るだろうし、いったい何冊あれば全部埋まるのか?

 夜は仲の良い営業マンとその出版社の新入社員と酒。
 いいなあ、新入社員。なにせこちらは入社9年半、一度も部下を持ったことがないのだ。くふー。

5月8日(月)

 ゴールデンウィークも終了。会社と家とどっちが良いか埼京線のなかでしばし悩む。かつてなら当然「家」と答えたのだが、5歳児と1歳児をゾーンでマークすることの大変さを思い知り、こうなると一人でいられる会社の方がいいかも。

 いつも遅れる埼京線ではGW中に読み切れなかった『グレートジャーニー全記録1 移動編 我々は何処から来たのか』関野吉晴著(毎日新聞社)を読む。ハードカバーのA5版を電車で読むなんて『IT』以来かも。いやー重い。しかしグレートジャーニーの旅はまだシベリアに入ったばかりで半分だ。関野さんの苦労を思えばなんてことない。しかし5月17日にはハードカバーのA5版を持った人が200万人近くでるのかな? いや自宅に届く人が多いのかな?

 新宿駅に着いたところで後ろから肩を叩かれ、振り向くと事務の浜田が立っていた。
 本日はちょっと雨が降っていたので、噂の自転車・モガミクンは置いて、電車で出勤したとか。彼女はGW中に編集の松村と上海旅行に行っていたのだが、無事だったようで何より。行く前に松村が「ケンカしないか心配」と不安がっていたのだが、特にケンカもしなかったようで、良かった良かった。

 出社途中で浜田は耳鼻科へ。その上海旅行で飛行機に乗って以来、耳がツーンとして聞こえずらいそうで、それはちょうど地獄耳が治ってこちらとしては大助かりなのだが、お医者様よ、治さないでくれ。(ちなみに診察結果は航空性中耳炎だったらしい。なんじゃそりゃ?)

 パソコンの電源を立ち上げ、一番嫌だったメールチェック。
 うーむ、微妙な件数だ。うん? 『酒飲み書店員共同企画文庫ベストセラーを作れ』に無理矢理飛び入り参加させていただき推薦していた『ワセダ三畳青春記』高野秀行著(集英社文庫)がなんと1位に選ばれているではないか!! やっぱり面白いよね、高野さん! うれしい、うれしい、けど勝って良いのか? しかもこれって参加した各店で今後展開されるんじゃないのか? 売れなかったら誰の責任になるのだろうか。うーん、不安だ。

 とりあえず本日行うべき仕事を書き出し、メールの返事をするものをバタバタし、10日搬入の『本の雑誌』6月号の部決。深夜+1の浅沼さんから押し売りの電話。

「面白そうなサッカー本が入ったよ。」
「何ですか?」
「『ガッサの涙』ってタイトルなんだけど」
「そ、そ、それはもしかしてガスコインの本ではないですか!」
「あっ、そうそう自伝みたい。英国最優秀スポーツブック賞を受賞だって。」
「とりおき、よろしくお願いします」

 僕のイメージとしてはこの電話の延長が本屋大賞なんだけどなぁ。


 昼になって顧問・目黒が降りてきて、GW中の話。

「俺は仕事していたんだよ!」とやけに自慢げに話すが、いつもが休みみたいなもんだし、土・日の競馬も仕事に換算されるのは納得がいかない。

 午後もまったく進まないデスクワークをしつつ、娘に頼まれた「たまごっち」と「ちびたま」の世話。そうそう昨夜、テレビで「ラブ&ベリー」が大ブームなんて騒いでいたが、もう「ラブ&ベリー」の時代は終わったんじゃないかな。うちの娘もそうだけど、近所のジャスコじゃ「ラブ&ベリー」はガラガラで、今は「たまごっちカップ」に長蛇の列だ。
 どっちにしても親は大変ですね。
 お父さん、お母さん、ありがとうございました。

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