1月11日(木)
今年こそ平常心で本屋大賞を運営しようと思っていたのだが、一次投票の〆切を間近に控え、期待と不安で胸が張り裂けそうだ。晴れ時々雨じゃないけれど、躁と鬱の繰り返しのなか、エントリー書店員さんにメールを送る。
直行で横浜。年末年始も文芸書の売上はよろしくなく、とある書店さんでは「これが普通だと思うとたまに売れたとき嬉しいし、注文しても満数入ってくるからね」なんて言われてしまったほど。
売れるものがない、というよりは、ここ数年の文庫化へのスピードアップと新書の出版点数増加の影響が大きいんじゃないかと思うのは、文庫も新書も抱えていない出版社の僻みかな。
また以前当欄で書いた「本が売れない時代から売る人がいない時代が来るんじゃないか?」という危惧はまさにすぐそこに来ていて、ある書店員さんは「もう本を触ってられないのよ、レジの人間が足りないときは自分で入らなきゃならないし、シフト作ろうとしてもバイトさんが足りなくて、あっちこっと電話して入れる子探さなきゃならないし」なんて感じだそうだ。
去年の年末にベスト10のポスターを配り歩いて気づいたけれど、以前だったら本の雑誌のベスト10はともかく、「このミス」のベスト10は各書店ランキングボードを掲げたりして結構派手に展開していたのに、そういうものを作る余裕がないようで、ただ平台に集めてあるだけのお店も多かった。もはや物理的に人手が足りないのだから仕方ない。
こういった人手不足も当然売上ダウンに繋がっているわけで、ならばどうやって改善するのか?
このお店の方は、時給はなかなか上げられないし、学生のアルバイトは集まらないし、年齢層をあげて募集したり、以前勤めていて方に出戻ってもらったりと工夫はしているようだ。もちろんそれでもまったく人手が足りず、今日もシフトと関係なく朝から出勤されていた。それでも「仕事ってつらいから楽しいんだよね」なんて言葉が洩れ、僕もそうなんだけど結局「本が好き」だからたいがいのことは我慢できちゃうし、楽しんじゃうんだよな。
でも本当にこれでいいのかわからないんだけど。