3月16日(金)
中央線を営業。といっても端から端まででなく、ちょうど真ん中あたり。
他の会社は沿線ルートや地区で営業担当が分かれていたりするから、どう配分しているのかわからないけれど、ひとりぼっち営業の僕は、中央線を3つに分けてルートを作っている。東京駅周辺はそれだけで一日営業になってしまうので、はまた別に分けているが、水道橋~中野までと、高円寺から吉祥寺まで、それと三鷹から立川といった区分けをしており、本日はその真ん中だ。ちなみに八王子は京王線に振っていたりして、この辺のルート制作は営業マンの癖があるかも。
僕の好きな書店を大中小でひとつづつ計3つ挙げろといわれたら、中規模点の筆頭として挙げるのが、啓文堂書店吉祥寺店さんだ。棚はキレイに整理されているし、その棚のなかの本もふと気づくと変わっていたりして、担当のMさんがかなり手を加えていらっしゃるのがよくわかる。
「最近、外文がいいんですよ。G・ガルシア=マルケスの全集なんていつも初回分で足りなくて追加追加で、中には三桁届いたのもあったりして」
他にも『薔薇の名前』とかが平積みされていてしっかり売れていくとか、新刊台にドンと積んであったポリス・アクーニンのシリーズ(岩波書店)も追加注文を出したとか。とても他の書店さんでは聞けないような外文絶好調状態なのだが、それもそのはずオープン以来、しっかり外文の棚を作り続け、そこにお客さんが付いて来てくれたといことなんだろう。やっぱりお客さんってしっかり見ているんだよなぁ。
その後は吉祥寺のお店を廻るが、担当者さんがお休みだったり、他の出版社さんと話しだったりで、なかなかうまく行かず、こういうときは河岸を変えるに限ると、阿佐ヶ谷へ。こちらの書楽さんも僕の好きな書店さんのひとつなのだが、ここでは店長のMさんと本&競馬談義。しかしMさんの読書量はすごい。いつも教わるばかりなのだが、本日は藤沢周平について、しばしお話。
さて次はと思ってお店を出ると、駅前のロータリーに消防車や救急車がサイレンを鳴らし駆け込んでくる。なんだ?なんだ?と見つめていると、駅で人身事故があったとか。ということは電車は動かないわけで、どうしたらいいんだと途方に暮れる。バス? 歩き?
うーん、と唸ったところで閃いた。そういえば駅前の古本屋さんで以前飲み会でお会いしたSさんが働いていると言ってなかったか? すぐそこだし。というわけで覗いてみるとSさんはレズに立ってらして、何だかもはや立派な古本屋のご主人のようではないか。しばし近況報告などを話していると、こんなこともやっているんですよとご案内をいただく。
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深川いっぷく&リコシェ共同企画
「新春・彷書月刊まつり」
ー3月のいっぷくは古本三昧ー
2007年3月7日(水)~3月25日(日)
●11時~18時 月・火定休
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皆さん面白そうなことやってるんだなぁ…と思いつつ、お店を後にすると、電車も動き出しており、それに乗って営業の続き。
夜は神保町の某会議室に集まり、本屋大賞の会議。4月5日の発表会の準備なのだが、本当にこんなこと去年やったの?なんて思うほど、仕事の山で、いやはや驚く。毎年少しは楽になるかと思っていたのだが、そういうもんじゃないんだな。滞りなく会が進行できるよう、今年も頑張ります!