WEB本の雑誌

5月30日(水)

 通勤読書は、『鯨の王』藤崎慎吾(文藝春秋)。装丁を見た瞬間に「これは絶対面白いのではないか!」と我が読書レーダーが鋭く反応したので、即買即読。まだ冒頭の20頁くらいしか読んでいないのだが、この先上下2段組480ページをめくるのが楽しみで仕方ない。

 と思っていたら幻冬舎の編集者であり、元・本の雑誌社の助っ人であるSくんが6月発売のあさのあつこさんの新刊『ランナー』のゲラを送ってきてくれたではないかっ! ありがとうSくん。ここのところなぜか続いている陸上ものの取りを飾る作品になるのか、早速読み始める。

 本日は遅れに遅れてしまった椎名編集長のエッセイ『らくだの話ーそのほか』の事前注文〆作業。デスクワークに勤しみつつ、何だか途中で疲れてしまったので、新宿の書店さんへ。そのまま中井の伊野尾書店さんを訪問し、取り置きしておいてもらった『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の6巻を購入。「伊坂幸太郎さん絶賛!」なんて帯が付いているからではないか。

 店長の伊野尾さんから、5月25日の日記は「なんかあの感じだとすごい仕事にハツラツとした本屋みたいで、知らない人に大いに誤解を与えそう。 あれは、あくまで杉江さん個人の感想であり、伊野尾の評価は個人差がありますと一筆入れおいて置いてください」と頼まれる。こういう自然体な感じが伊野尾さんの魅力だと思うのだけれど、皆さんどうでしょうか。

 いつまでも逃げてられないので、夕方に会社に戻り、〆作業。そうしていると印刷所から見本が届き、和田誠さんの素晴らしい装丁に頬ずりしてしまう。さあ、売れてくれ〜。