5月31日(木)
6月6日搬入の『らくだの話ーそのほか』椎名誠の見本を持って取次店廻り。月末搬入のピークも過ぎたからか、各社とも窓口は空いていて、余裕のよっちゃんで終わる…はずが、あろうことかN社の受領書を窓口に忘れてくるという大失態を演じてしまう。あわてて御茶ノ水へ戻り、苦笑いで誤魔化しつつ、新任の担当者Sさんから受領書をいただく。恥ずかしい。でも、あって良かった。もし紛失していたら事務の浜田が大魔神化し、ぶちのめされていただろう。
気を取り直して、午後は市ヶ谷の地方小出版流通センターさんへ。「最近、元気が良い出版社はありますか?」と担当のKさんに伺うと、「ここは結構面白いよね」とエレファントパブリッシングを紹介していただく。あれ? そこは小林紀晴さんの『旅をすること』を出版されている会社では?
「そうなんだよね。あれ以来の久しぶりの新刊が『マファルダ(1)』キノ著っていうマンガなんだけど、これを出したいがために出版社を起こしたらしいんだよね。そういう気持ちがこもった本や出版社はやっぱり良いよね」
その後はしばらく本が売れないことについて話を続けたが、最後にKさんは「売れない売れないって話をするときに質のことを忘れちゃいけないよね」とこぼした。
そうなんだよな、ここ15年で年間の出版点数は約4万点から8万点の倍になっているんだけど、売上はここ10年縮小していて、ならば出版業界だって大きくはなっていないだろう。ということは同じ労働者人口で倍のものを作っていると考えてもいいのか。そうなれば、やっぱり質はどうしたって下がっていくのではなかろうか。
嗚呼、売れないってのに慣れていたつもりだったが、度が過ぎて来たような気がする今日この頃。