WEB本の雑誌

7月20日(金)

 リブロ池袋店の矢部さんを訪問すると「杉江くん、大変なんだよ。日販の王子流通センターが止まっちゃって」といきなり切り出される。止まるって? えっ、システム障害で送品ストップ? 大変じゃないですか?!

 というわけでその後どのお店を廻ってもこの話題でもちきり。何だか新刊や電話注文等の短冊が差し込まれているアナログな注文は動いているようなのだが、自動発注等のネット系発注がすべて止まっているとか。想像しただけでも背筋が凍るような出来事なのだが、まさか実際に起きるとは……。

 しかし最前線に立っている書店さんは「大変、大変」と騒いでいるだけでは当然いかず、すでに文庫の棚はガタガタになっているし、客注のお客さまに遅れることをひとりひとり連絡したり、あるいはきちんと稼働したときの大量送品に備えバイトを確保したりと大わらわ。って出版社への注文はどうなっているんだろう。保留なのだろうか、消失なのだろうか。そうなったらとんでもないことなのだが、連絡は来るんだろうか。おそらく来ないんだろうなぁ。とりあえず早期復旧を願うばかり。

なんてことをいろんな書店さんで話していたら、先ほどお会いした矢部さんから電話が入る。

「今さあ、新刊を開けていたら杉江くん好みの本が入ってきたからさぁ」

あわててリブロに戻ると矢部さんが1冊の本を掲げている。その本とは『大冒険時代 世界が驚異に満ちていたころ50の傑作探検記』マーク・ジェンキング編(早川書房)。(http://hayakawanonfiction.boxerblog.com/daibouken/wtepromo.html)

 うおー!! 600ページを超えるケース入り本なのであるけれど、ひと目みた瞬間に自分好みなのがわかりすっかり逆上。「今、買います。すぐ、買います」と大騒ぎしつつ、荷物になるのも考えず、即買い。これは同好の士である、椎名さんにも教えなくては。

 いやーそれにしても7月は、先日書いた高野秀行著『怪獣記』(講談社)にこれから金城一紀著『映画篇』(集英社)もでるし、僕にとってはリーグ制覇に天皇杯優勝にナビスコ優勝と三冠達成のような幸せな新刊ライン。すっかり財布が軽くなってしまったけれど、うれしいぞ!