9月4日(火)
とある書店員さんの話。
「10年前の本屋ってさ、もっと面白かったよね。書店員もいろんなやつがいてさ。今はもうさ、いかに人件費を抑えて、アルバイトさんで運営するか、それしかないもんね。だからフェアなんて出版社が報奨金を付けるような、そんな金になるフェアばっかりだもん。笑っちゃったのはさ、うちでやっているフェアと、住んでるところにある本屋のフェアがまったく同じなんだよね。そんな時代に世間は『本屋、本屋』っていって注目してくるんだもんね。何だかなぁ。でも本屋には金がないんだよね。きっとうちもないんだろうな。人、増やせないもんね。減る一方。コンピューター導入して、少人数で…っていうけどさ、それは最低限の最低のことしかできないのにさ。ごめんね、愚痴になっちゃって」
最近ずっと考えているのは、本屋さんがここまで追い詰められる前に、出版業界は何かしなければならなかったのではないかということだ。本屋さんというのは、ただ本がある場所、ではなかったはずなのだから。