9月21日(金)
日本の季節は、四季から五季になったのではなかろうか。春、炎夏、夏、秋、冬。9月の下旬になろうというのに、普通の夏のような暑さ。営業マンには、苦しい日々が続いている。
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通勤読書は、出たばかりの『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』高野秀行(集英社文庫)。年に2作も高野さんの新作が読めるとは、なんて幸せな年なのだろうと考えつつ、一気読み。
前作『怪獣記』(講談社)では、トルコのワン湖にいるといわれる怪獣・ジャナワールを探しに行った高野さんなのだが、今作ではインドの漁村で見かけられたサメとシーラカンスを足して二で割ったような怪魚・ウモッカを探す旅に出るのである。
しかしこの「ウモッカ」。なんと目撃者はただひとりしかおらず、写真やビデオもない。唯一あるのが目撃者が書いたイラストのみで、そう聞くとあまりに眉唾な話に聞こえるのだが、高野さんの探索行(目撃者などに会いに行く)を読んでいると、ジャナワールやムベンベよりもいる気がしてくるのはなぜだろう。海の神秘性だろうか。
ちなみに今作では今までの作品よりも高野さんの内面がより濃く描かれ、特に旅に出るまでの不安な気持ちは、探検家なんて言ったら、なんかもっと直情的な行動派だと勝手に考えていたのだけれど、よくよく考えてみればそんなわけはなく、登山家やF1ドライバーなどように困難なことに立ち向かう人ほど慎重に行動するのが当たり前なのだ。じゃなければその人は探検家になる前に死んでいるのだ。
というわけで高野さんお得意の語学を習うところから、動物学の専門家に会ったりして、自分が探そうとしているもが本当に未知なる動物なのか、爆弾を抱えたように繊細に聞いて歩くのである。これが面白い。
そしてついに高野さんは、『ワセダ三畳青春記』の名脇役・キタ氏とともに、ウモッカ探索の旅に出るのであるが、この旅が、ある意味スコット南極探検隊に匹敵する「世界最悪の旅」になるのである。ただし「世界」と「最悪」の間に「間抜けな」が入るのであるが……。それは読んでのお楽しみ。
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下北沢のS書店を訪問後、渋谷へ移動。
間もなく閉店となるブックファースト渋谷店を訪問。先日まで行っていただいてたエンタメ・ノンフフェアのお礼を2階のSさんにしてから仕入れのHさんのところへ向かうと、そこにかつてK書店さんに勤めていらしたKさんが立っているではないか。
うん? どうして??? 数年ぶりの再会に頭がパニックしてしまい、「え?」「うわ!」なんてやっているうちに、Hさんと打ち合わせに。(後日連絡いただいたところによると某出版社さんで働いているとのこと)いやー、こういう再会はうれしい。
再会といえば、Y書店さんのこの秋の異動で、いつもお世話になっている人達が東京の店舗に移られてきたのもうれしいところ。本日渋谷営業の後に、恵比寿や目黒のお店を訪問し、ご挨拶。しかしそうなるとかつてこの店舗にいらした書店員さんがどこへ行かれたのかも気になるところ。
出会いと別れと再会を繰り返し、この仕事はいつまでも続くのである。