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4月16日(水)

埼玉を営業。
大宮のS書店さんを訪問すると、年配のお客さんの姿が目に付く。

「平日の午後は、年齢層が高いんですね?」と担当のSさんに伺うと
「そうなんですよね、これで夕方になるとサラリーマンやOLさんが増え出すんですね。休日は家族連れでいっぱいなんですけど」
と客層を教えていただく。

「じゃあ棚作りが大変ですね」
「時間があるときは、平日と休日で平台を入れ替えたりしているんです」

こういう手間が売り上げを上げていくのだろう。

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ぼくのJリーグライフ 03

 何度も書いているけれど、僕にとって一番幸福な時間のひとつは、平日水曜日に行われるサッカーで、特に浦和駅から歩いて駒場スタジアムへ向かい、産業道路の手前で、照明灯がスタジアムを照らしている瞬間を目にすると、何事にも代え難い幸福感に包まれる。

 この日これから行われる試合に対して期待と不安は当然あるのだが、それ以上に日常のなかにぽっかり空いた非日常の空間と時間が僕を高揚させる。

 途中のコンビニでビールとコロッケを買い、駒場スタジアムひな壇のコンクリートに腰を下ろした時お尻に感じる冷たさ。立ち見の柵の隙間から見える緑色の芝生。もしかすると僕は、試合以上にこの時間が好きかもしれない。

 ナビスコカップ 京都パープルサンガ戦

 まったくスペースにパスが出ることがなく、足元足元でしかボールが繋がらない。唯一縦にボールを動かせるのが闘莉王しかいないという現実が恐ろしい。これでは高原もエジミウソンもゴールしようがないだろう。

 そんなピッチに向かって駒場名物「指示ラー」の叫び声が張り裂ける。
「動けよ!」
「勝負!」
「戻すなよ!」

 前に行く気持ちのないチームは、同点にするのがやっと。
 それでも僕は、水曜の試合が好きだ。

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