« 前のページ | 次のページ »

11月19日(水)

 実は超<本の町>となっている新宿を営業する。

 私がここのところ注目しているのは新宿ルミネ1にあるブックファーストさんで、こちらの入り口には売上ベストテンが掲げられているのだが、このベストテンが他のお店とかなり違って面白いのである。他のお店では絶対ランキング入りしないような本が唐突に入っていたりして、本日もその棚の前で唸ったのであった。

 また同じルミネはルミネでも、ルミネ2の方はまた違ったベストテンになっていて、この違いも面白い。本屋さんというと一見どこも同じように見えるかもしれないが、同じお店なんてまったくないのである。その違いを作っているのは、何を隠そうお客さんなのである。

 その後、訪問した紀伊國屋書店新宿南店を訪問すると我が2008年最愛の小説『ばかもの』絲山秋子(新潮社)に大々的なPOPが立っているではないか。その瞬間、POPのもうひとつの効用に気づいたのであった。

 それは通常POPの効用というのは「この本面白いですよ」とアピールすることによってお客さんに買ってもらうというものだと思うのだが、このように自分がすでに読んでいて気に入っている本に対して「この作家のファンで本当に良かった」と愛情あふれるPOPが立っていると、お店と自分(お客さん)との距離感がぐっと縮まるのではなかろうか。そして、そのお店が「贔屓」のお店になることがあるのではなかろうか。

 ところが紀伊國屋書店新宿本店さんを訪問すると、担当者の方がやはり『ばかもの』を絶賛されていた。うう、どこを贔屓にすればいいんだ。

 さて圧巻だったのはジュンク堂書店新宿店のフェア「ワガシャノリキサク」である。何気なく展開されているが、こんなフェアをやるにはそうとうな労力が必要なはずである。素晴らしい。

 果たして営業をしていたのか、本屋巡りをしていたのかわからなくなってしまった。
 迷える本好きよ、新宿へ。

« 前のページ | 次のページ »