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12月4日(木)

北緯14度 (100周年書き下ろし)
『北緯14度 (100周年書き下ろし)』
絲山 秋子
講談社
1,785円(税込)
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 通勤読書『北緯14度』絲山秋子(講談社)。

 私にとって2008年の読書は、いまさら絲山秋子イヤーなのであるが、この西アフリカ・セネガルに60日間滞在した旅の記録も素晴らしかった。

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 世間の不景気が、不況のどん底にいた出版業界をさらなる底へ叩き落とす。
 ここ数日、営業中に聞いた言葉。

「お客さんが来ないのよ」(書店員)
「11月はほんとうに悪かった」(書店員)
「もうダメだ、助けて欲しい」(書店店長)
「今は同ジャンルの本を出している他社が潰れるのを待つしかない」(出版社社員)

 ある書店は人を減らすことでこの状況をしのごうとしているが、その結果、夜になっても新刊が台車に積みっぱなしになっていたり、棚がガタガタだったりする。いやもしかしたら仕入れ規制がかかっていて注文できないのかもしれない。また出版社は相変わらず出版点数を増やし(やっぱり増えているそうです)宝くじに当たるのを待っている。

 もはや正味がどうしたとか、流通がどうしたとかでなく、たぶん一度ぶっ壊れるのではなかろうか。そしてその焼け野原から新たな出版が生まれるのではないか。私はそのときどこで何をしているだろうか。

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 それでも忘年会はあり、みんな現実を忘れるように酒を飲む。

 出版業界の飲み会というのは、書店さんや取次店さんを中心に集まることが多いから、ジャンル事に顔を合わせることが多い。ビジネス書の営業マンはビジネス書の他社と集い、PC書はPC書で酒を飲む。ならば本の雑誌社は書評系の出版社と集うかというと、そんな集まりは小さ過ぎてなく、文芸書の隅っこに身を置かせていただいている。あるいは千葉会のように営業地域(沿線)で飲むことも多い。

 だからある程度飲んでいるといつものメンバーになってしまうのだが、本日出席した飲み会は雑誌系の版元と取次店さんばかりで、15年もこの業界にいながら知らないことだから。とても刺激的であった。たとえ焼け野原になっても、本や雑誌のために頑張ろうと思う。

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